なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「Candy」9

引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より



みなさま、お久しぶりでございます。

何日ぶりなんでしょう?

帰ってまいりましたよん。

その間、曲作ったり、ライブしたり。

この歳になってバイクの免許を取ってツーリングに出かけたりしております。

まだまだ青春真っ盛りでございます!!

アクセル全開!

 

4  Candy

⑩ 真冬の恋人たち

 作詞:松本隆 作曲・  編曲:大村雅朗

 

さて、聖子さんのアルバム「Candy」もラストの曲、「真冬の恋人たち」。聖子さんの数ある作品の中でも好きな曲のひとつです。

 

シンプルなキーボードのメロディから入ります。もう、この音だけで苗場スキー場のゲレンデに雪が降ってそうだもんね。(昔、芸能人の冬のイベントって苗場スキー場でしたよね、(笑))昔は湖とかに自然にできた氷をスケートリンクにして滑ってたそうな。おそらくそういう場所なんでしょうね。

ま、場所はともかく、確かに硬い音で冬のキン!とした寒さを表現してて、また、空から降ってくる雪のリズムを感じますよね。

 

さて、歌詞を見ていきましょう。

 

冬の湖 氷の鏡に バックターンでポーズ決めるあなた

 

この一行でシチュエーションがわかりますよね。すげー。季節、冬。場所、湖。氷が張っていてそこでスケートしている。あなた、恋人。

 

おお、すんなり目に浮かぶがなー。

 

私知らない スケートはきらい

立っているのが やっとなんだもの イ・ジ・ワ・ル

 

これね、彼がバックターンできるほどの技量があるからかっこいいですが、

私もデートでスケート行ったことありますが、生まれたての小鹿のように震えてすべっておりました(;^_^A

私はさておき、彼女をほっておいて自慢げにすべっておるわけです。それを見て彼女はかわいく激おこぷんぷん丸なわけです。こんな娘いないよ。ファンタジーだ!

「何、ひとりで滑っとんじゃーい!」となりますがな。ふつう。よほどかっこいい彼なんでしょうな。

 

サウンド面では、「私知らない」からのベースラインがいいですよね。かっこいい。センス抜群。高水健司さんという方が弾いているとのこと。で、調べてみますとー。その風貌から「大仏さん」と呼ばれる、日本ポップスの名曲にこの人あり云われるほどの名プレイヤーとな。松田聖子さんの曲でいうとー。ワッ!「裸足の季節」もあるぞ!あの曲のベースめちゃくちゃかっこいいんだよなー。この人かあ。初めて知りました。すいません(;^_^A

 

えー、次。

 

「可愛いね、君」離れてるから

「ねえ ひとりきりなの」知らない人が声をかけるのよ

 

この曲の一番好きなところです。男性コーラスがセリフをメロディーに乗せて歌うわけですが、違和感なくさらっと聴けますよね。それでリスナーに、あ、ナンパされとんな、とわかるようにしています。

コーラスは杉真理さんと山田秀俊さんがされているようです。杉真理さん・・・どこかで聞いたような・・・あっ!ハイファイセットの「素直になりたい」を作詞作曲している人だ!あの曲大好きなんだよなー。シチズンの時計のCMでかかってた曲ですごく耳に残るフレーズだった。あと、「バカンスはいつもレイン」てのもあったなあ。グリコのセシルチョコレートだっけ。こんな人がコーラスやってんのか。すげーな。

 

しかしまあ、聖子さんはあいかわらずの透き通った歌声ですよねー。ここにきて少し大人になってきた声、しかしまだあどけなさも残る歌い方。さすがです。

 

ちょっと あなたはあわてて飛んできて

私の右手をつかむのよ

それでいいのそれでいいの

あなたが大好き

 

微笑ましいですなあ。異変に気付き、彼があわてて飛んでくる。漫画で描くと、彼女の右手をつかみながら「ぴゅーっ」と風とともに消えていってるはず(笑)。

彼も彼女を大切に思っていて、一生懸命なのがよくわかりますよね。その様子を見て、「それでいいの」と2回くりかえします。この2回くりかえすあたり、憎いですね~。彼女の心がほわーっと温かくなってるのがわかります。

そして、「あなたが大好き」と。あー、この誰かを愛する気持ち。素晴らしいなあ。どこへいったのだ。私には何もないぞっ!特に女子は恋する気持ちを忘れてはいけませんよー。恋は女子を綺麗にしますからねー。

 

さて、2番の歌詞となるところですが、ずいぶん長くなっちゃいました。最後の曲だけに次回に持ち越すとしましょう。

 

昨日から肩が痛いんですよー。左の肩はシップだらけ(笑)

気持ちは若くても身体は老いていきますなー。くーっ。

いやいや、まだまだ頑張りますよー。

 

では、また次回 See You

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の松田聖子論 各論「Candy」8

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引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より

こんにちはRamoonです。

最近このブログを読み返したのですが、うーん、およそ考察とも呼べない内容

になっていますね。言葉も乱れており大変失礼しました。ちょっと気を引き締めないといけないなー。と反省しております。

気軽に読んでいただきたいとの思いからフランク過ぎましたかねー。

世界はなんだか暗いニュースが多いですが、今日もいきます!

 

4  Candy

⑨ 黄色いカーディガン

 作詞:松本隆 作曲:細野晴臣  編曲:大村雅朗

 

 

それでは9曲目ですね。「黄色いカーディガン」細野晴臣さんの作曲で、とてもかわいい曲となっております。細野さんの作品といえば、「ガラスの林檎たち」、「天国のキッス」がすぐに頭に浮かぶのですが、おそらく聖子さんの作品ではこれが初出場ですよね。

 

最近、たまたま細野さんの動画を見まして、坂本龍一さんと「老人力トーク」をされている楽しい内容でした。細野さんは、確かYMOではキーボードもされていて、ベースも弾かれていたと思うのですが、この動画ではガットギターを弾かれていてほんと多才な方ですよね。

 

さて、この曲はアルバム中の曲でもあるため、控えめな印象です。良い曲なのですが、強いて語ることが思いつかないです。あーん。すいません。

なぜなんでしょうね?イントロも掴みはOKみたいな、そつのない演奏なのですが、スタジオミュージシャンがさらっと弾いたって感じで。アウトロのサックスもいい感じなのですが。不思議ですが、心が動かされません。いきなりステーキ、いや違った。いきなり考察ボイコットみたいになってしまいました。

 

何か書こうと思ったのですが、なんだか今回は思いつきません。決して否定してるのではないのです。無理やり書くのもなんですので。ごめんなさい。次の「真冬の恋人たち」は頑張って書きます。m(__)m

 

 

寒さが身に応える今日この頃

お身体を大切に

ではまたー

 

私の松田聖子論 各論「Candy」7

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引用:集英社「明星2月号(1983)YOUNG SONG」より

みなさまお元気ですかRamoonです。

最近レコードプレーヤーが欲しいなーとネットで情報を見ております。こんな80年代の記事を書いたり、調べものをしてると「あ、レコードで音楽聴きたいなあ。」なんて気持ちになりまして。いや、実際レコードもプレーヤーも大きくて邪魔になるんですけどねー。

 

実家に置いていた昔のレコードやプレーヤーはすべて知らぬ間に親に捨てられておりました´;ω;`)ウッ…

 

70年代、家にあるステレオといえば、家具のようにデカい音響装置といえるものでした。3人ぐらい座れるソファーと同じくらいの存在感で応接間にありました。レコードのターンテーブルカセットデッキ、ラジオチューナー、アンプ、スピーカーとそれぞれ独立した装置だったのです。それでよくレコードを聴いたもんです。

それが、80年代になるとコンパクトになりまして、コンポと呼ばれるようになりました。正確には「コンポーネントステレオ」というんだそうです。SONYのリバティーシリーズが欲しかったんですが、買えなかったなあ。親戚のお兄さんが持ってたのを羨望のまなざしで見ておりました。CMが印象的でね、確か隣の家の窓から紙飛行機が飛んできて・・・みたいな内容だったと思うんだけど。誰か覚えてませんか?

 

今はもう、音楽データで聴く時代ですよねえ。便利で効率的なんだけど、なんか豊かさを感じないんですよ。ターンテーブルに厳かにレコードを置いて・・・。良き時代だったのかもしれませんね。

 

それでは今回は・・・

 

 

4  Candy

⑧ 野ばらのエチュード

 作詞:松本隆 作曲:財津和夫  編曲:大村雅朗

 

8曲目となりました「野ばらのエチュード」。エチュードって確か練習曲って意味だよね?違う?はい、調べよーっと。フランス語なのね。美術で絵画、彫刻制作の準備のための下絵。音楽では楽器の練習のために作られた楽曲。練習曲。ふむ。そういうことだ。

 

さて、この曲は11枚目のシングルとしても有名ですね。「20才のエチュード」って歌詞もあるくらいだから、聖子さんが20才の時に発表された楽曲です。私的には京都の嵐山を旅する聖子さんのポッキーのCMで使われていた曲っていうのが一番に頭に浮かぶんです。考えたらポッキーって昔からあるんだなー。グリコアーモンドチョコレートのCMで高原の電話BOXで田原俊彦さんと出会うってシーンもありましたなあ。あの頃の私にとってグリコアーモンドチョコレートは高嶺の花でしたからねー。「高値のお菓子」といっていいかも。めったに食べることはありませんでしたよ。あこがれですね。

 

おっと、前置きが長くなってしまった。曲にいきましょうー。

 

トゥルリラー トゥルリラー

風に吹かれて

知らない町を旅してみたい

トゥルリラー トゥルリラー

ひとり静かに

愛を見つめて

20才のエチュード

 

吉本新喜劇なら、「お前はトゥルリラ教の教祖か!」ってツッコミが入りそうなほどトゥルリラを連呼しております。しかしトゥルリラーという言葉はどっから持ってきたのでしょうね。ここのメロディを歌詞なしで口ずさむとき、トゥルリラーって言いそうですよね。なんかそのまま、歌詞にしたような気がするんです。知らない町を旅しながら何気に口ずさむ意味のない言葉。それもまた一興ではないですか。

 

「風にふかれて 知らない町を旅してみたい」

私も歌を作るのですが(笑)ちょっと前に作った歌で「風に吹かれて 何処かへ行こう」という歌詞を入れてしまいました。何の変哲もない歌詞ですが(;^_^A

 

私の場合は、仕事などで疲れ果てたときなど、このままどこか遠くへいってしまいたい症候群に陥ります。もうフラフラと風に吹かれるままという状態です。聖子さんの曲の場合は楽しく行先も決めないで気の向くまま旅に出るという「風に吹かれて」やん。大きな違いや~ (´Д⊂グスン

 

「ひとり静かに 愛を見つめて 20才のエチュード

ふむ。何か恋心を胸に秘めて旅に出ているのですかな。「20才やし、ちょっとここらで大人にならなあかんで。」みたいな。「旅でも行ってちょっと心を整えよかー」と。で、「整いました!」って「ねづっち」になって帰ってくるわけです(笑)。

 

あなたしか見えないの

青空の浮雲にも

もう私 あー迷わない

風が野ばらふるわせても

 

この「野ばらのエチュード」の歌詞は考察できないってか、そのままなのよね。「青空見ててもあなたのことばかり考えちゃうわー。ええい、もうええわい、風がちょっと吹いたぐらいではもう気は変わりはしまへん。あんたで決まりや!」ってことですよね。

 

 

まだ青い葡萄の実

くちびるを 寄せる少女

愛されて あーおびえてた

昨日までの私みたい

 

うーん、青い葡萄の実に唇を寄せる少女をたまたま見かけたのかな。どこかのぶどう畑で。で、「あー、昨日までの幼い私がいてるわー。」って思ったのでしょうか。何か比喩があるのかなあ?すいません、ここはこんな推測しかできません(;^_^A

 

トゥルリラー トゥルリラー

流れる時に

違う私を 映したいのよ

トゥルリラー トゥルリラー

つまずきながら

愛することを覚えてゆくのね

 

ワンダラダラ、ツーダラダラ、スリーダラダラ、ソワカ!ってイケメンパラダイス「花ざかりの君たちへ」でオスカー・M・姫島が唱えてたなあー。このセンス最高やなーと感心してました。あ、いやいや。また「トゥルリラー」が出てきたので(^▽^;)

 

諸君、若いうちはつまずきながら覚えていくのだよ。何事もね。私はずっとつまずいておりますが。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

 

はい、以上聖子さんの可憐さをそのまま曲にしたような素敵なかわいい曲でした。前述したように、とにかく私の中では「京都嵐山」「グリコポッキー」「20才」というワードを連想しちゃう曲なんですよね。あのCM、可愛かったからかなー?

 

さあ、みなさま今回はここまで。

またお会いしましょう

トゥルリラ~(さよなら~)

 

 

 

 

 

 

私の松田聖子論 各論「Candy」6

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引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より

みなさんお元気ですかー?Ramoonでございます。

いやー、弱音が多くなる今日この頃

歳なんですかねー。

こんなブログを書いていると、「もっとすることあるだろー。」って錦鯉のネタのツッコミが入りそうです。

まあ、何はともあれ、この80年代という時代に癒される人がいればいいなあ、と願いつつ本日も参りますよっ。

 

 

4  Candy

⑦ 電話でデート

 作詞:松本隆 作曲:南佳孝  編曲:大村雅朗

 

では、7曲目の「電話でデート」です。これタイトルだけポンって見せられると、「ダッせーよ!」となりそう。今は簡単に連絡とれるし、あえてデートって感覚もないだろうしね。LINEとかチャットで普段からやりとりできるわけだし。ま、しかし、これがこの曲の魅力なのだよ、アムロ君。この80年代という時代の恋人たちの生態が判るというものではないか。では、いってみましょう。

 

パーカッションのリズムから始まります。そしてキーボードが一発目から粋なコードを鳴らしてきます。続いて電話の呼び出し音が楽器のように入ってくる。すかさずギターがシングルノートカッティング。これを聴いてたら思わずギターを手に取ってしまいました。気持ちいいフレーズです。リムショットがリバーブ深めにアクセントを入れます。電話が鳴ってるんですよ。部屋で。そんなイントロダクション。

 

今 シャワーを浴びたとこ

髪を巻いてたの

ベルの鳴る予感を 感じていたから

 

物語の入り方もGoodですねー。またもや映像がすぐ出てくるもの。「今シャワーを浴びたとこ」これ、電話に出て、「はい、○○です。あー、○○?今シャワー浴びて髪を巻いてたの」という会話を歌詞にしとるんですな。いやー、おみごと。リスナーは彼氏になって、その言葉を電話越しに聞いてるような気持ちになるよね。そして「ベルの鳴る予感を感じていたから」と続きます。うれしいじゃないですかー。待っていた感がありますものねー。この愛しい人を求めている感じ、懐かしいなあ。くーっ。

 

もう七日も知らん顔

少し怒ってる

声だけでいいから 毎日聞かせて

 

もうね、懐かしいとか通り越して涙を感じるよ。「声だけでいいから毎日聞かせて」って。誰か私に言ってくれないー?そんな言葉。もう、この誰にも求められていない毎日。それが、愛しい彼女であれば生きてる意味ってのもあるよねー。頑張って生きていこうと思えるもの。うん。ここもね、会話を歌詞にしてるよね。1週間、音沙汰なかったんでしょうね。ま、そりゃ忙しかったりするわな。でもさ、追いかけてる側はたまらんのよ。「あなたは求めてないの?」せつなくなりますがな。

 

「少し怒ってる」

ね、どうせ怒られるならこんなんで怒られたいですね。こちらも「ご、ごめん。」なんて言いながら内心、「うれしいやんかいさー。」なんて思いますよ。

 

悲しい位に 好きなくせに

ごめんね それをまだ言えない

 

この、まだ心をオープンにしていない時期が一番楽しいのよね。「俺のこと、どー思ってるんやろ?気になるわー。」みたいな。女子たちは脈あり行動をするだけでそれを察知せよという。うむ。鈍いのよな、男子って。それに「もしかしてだけど~」のネタみたいに自分の勘違いであったら恥ずかしいしなー。なんて思うのです。だから、なかなか恋ってのはもどかしいものになっちゃうんですなー。

 

ドアの外を見てくるわ

近頃はママが

妙に気をまわして 心配してるの

 

この令和という時代は、スマートフォンが一人一台という時代ですよね。親ももう子供がどんな恋愛してるか、気になってもわからん時代ですな。愛する息子がどんな彼女と付き合ってるかもわからんわけです。お母さま方はヤキモキしてるんでしょうね。しかしながら、この歌詞の時代は一家に一台の電話なわけです!彼女宅に電話すると誰が出るかわからないわけです。緊張しますよー。だから、この主人公の彼女は髪を巻きながら、電話が鳴ったら出るぞと身構えてたわけです。彼に気を遣わせないように。おー、なんて良い娘なんや!で、これドアの外を見てくるんやろ?廊下で聴いてるんちゃうかー、というなんともプライバシーのない時代なのであります。したがって自己防衛をするという攻防戦が親子で繰り広げられているのです。

あ、そうそうドアの外っていうことは、電話を自分の部屋に引き込んでるんやなー。この頃からキャッチ機能がついて電話中に他の電話がかかってきてもその電話にいったん切り替えるということができるようになったんでしたね。

 

あ、曲に戻りましょう。

 

悲しい位に好きなくせに

言えない日々がまた過ぎてく

 

「言えない日々」

わかるよー。言おうって決めてもいざ言おうとすると固まったりしちゃってねー。あとで「やっぱ、無理やでー。」って落ち込んだり。

 

 

明日もまた早いのね

もう眠らなくちゃ

おやすみのキスだけ

受話器に残して

 

ここも会話を歌詞にしています。まるで自分が言われているような感覚になりますね。

もっと話していたいけど明日も早いんでしょ。もう寝ないとね。思いやりか!(タカアンドトシ

 

「おやすみのキスだけ受話器に残して」

いやいや、好きだと言えんのに、なぜキスだけは受話器に残せるの?

おー、不思議だ。

ま、それは置いといて、また電話のコール音を鳴らしながら終わっていきます。「電話でデート」というタイトルの意味と余韻をそこに感じながら。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

いつまでも恋していたいものですね。

きっとあなたの毎日が幸せなものになるでしょう。

 

それではまた・・・。

purururu・・・・

purururu・・・・

 

 

 

 

 

 

私の松田聖子論 各論「Candy」5

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引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より

みなさんお元気ですかー?所長のRamoonです。

今日、初めてトランペットを吹きましたー。

ずっとやってみたいと思ってたんですけど機会がなくて。

難しいですねー、初心者には。

サックスは全く音も出なかったんですが、トランペットに関してはなんとか音は出てくれました(笑)

1時間ほど練習しましたが聴けたものではないですwww

 

人生、楽しみましょうね、みなさん。

では、今夜もスタートっ。

 

 

 

 

4  Candy

⑥ Rock'n roll Good-bye

 作詞:松本隆 作曲:大滝詠一  編曲:多羅尾伴内

 

それでは6曲目「Rock’n roll Good-bye」。

 

小さなお子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめる紅白歌合戦。ここ何年も紅白歌合戦のあり方、なんてのが論議されたりしてますよね。そう、この80年代なんてのはちゃんと成り立ってたんです。演歌、歌謡曲、アイドル。ちゃんと共存してたんですよ。ひとつの場所でイベントをしても集まったお客さんは楽しめていたわけです。まあ、実際は「ちょっと退屈だなー。演歌のおじさんの歌聴いても感動しないしー。」と若者は思っていたでしょうし、一方で年配の方は「若者の歌はよくわからん。」となってたとは思いますが。でも成立してたんですね。

 

なぜ、こんな話をするかというと、どういった曲を作るかってやっぱり制作側は考えるんですよね。演歌や歌謡曲といっても、「年配の方だけじゃなく若者にも支持されるような曲を作りたい、いや、作らねば」とか。森進一さんや、五木ひろしさんの曲などは幅広くきかれていたんじゃないですかね。「冬のリビエラ」、「契り」など若者でも親しみやすい曲でした。同じようにアイドルも幅広い年齢層に支持される曲作りをしていたと思うんですね。

 

で、この「Rock'n roll Good-bye」。すごくわかりやすい「ロック」に仕上がっています。歌詞もかわいいですし。小さいお子さま、年配の人が聴いても楽しい。そういうところを考えて作られているのではないでしょうか。

 

最近、青森のアイドルグループ「りんご娘」の動画を見たんですが、彼女たちの良さは「都会に出てしまう」のではなくて地元で活動して、地元の幅広いファンを喜ばせているところと思うのです。グループの一人、王林さんは本心かどうかわかりませんが、「東京に出るのが目的ではない。」と言っていました。グループのメンバーも青森訛りをあえて変えないし、その信念みたいなものをなんか応援したくなりますよね。

 

前置きが長くなりましたー(笑)

曲の方にいきましょうか。

 

悪いけど行くわね

バスが待ってるから

そんなにマジに 見送らないで

深刻ぶるのは 趣味じゃないのよ

都会に風に

ちょっぴり飽きただけ

 

昔、「ヤンヤン歌うスタジオ」って番組があったんです。アイドルがたくさん登場して、コントをしたりドラマやったり、歌を歌ったりするTV番組でした。この歌詞を読んでたら、その番組のコントでやりそうな内容だなと思っちゃいました。少しおちゃらけてカッコつける、みたいな。この曲はそういうコンセプトなんですね。きっと。

 

わりと男前ね 彫が深くってね

別れ間際に 気付いたりして

鞄が重いの 手がしびれそう

最後まで気のきかない誰かさん

 

しかし、軽い内容ですよね(笑)

高田純次さんぐらい軽い。「こんにちは、ロバートでにーろです」ってなりそう。

わりと男前ねって別れ間際に気付くんでしょ。どんだけ浅い付き合いやねん、と。いや、彼女は付き合ってたと思ってるだけで、交際自体成立してない関係かも( ´∀` )

からしたら、「は?何言ってんの?」みたいなwww

 

Bye-Bye-Bye

Rock'n roll Good-bye

洗いざらしのシャツで

Bye-Bye-Bye

Rock'n roll Good-bye

消えるわね

陽気な涙も 時にはいいわ

あなたのこと絶対に忘れない

 

この曲はこういうノリの歌詞がハマるのです。たくさんの仕掛けがあって2番になると効果音が出てきます。えー、バンジョーの音や紙テープの投げる音、シュルルルって音ね。あと、バスのクラクションの音とか。曲のテープの逆再生の音もあったな。「むすんでひらいて」を思い浮かべるような間奏であったり、終わったなと思ったら、「ドン」って音が入ったり。確か聖子さんもラジオの中で、「効果音とか楽しい曲なんです。」って紹介してたなー。

 

で、この曲は次の曲「電話デート」との良いコントラストになっています。次の曲の繊細さ、しっとりとした雰囲気を際立たせているのです。この辺りもよく考えられています。次の曲がさらに味わい深いものになるんですね。この曲との流れでぜひ一度聴いてみてください。

 

はい、今日はここまでです。

また、次回お会いしましょう。

それではまた。

 

Bye-Bye-Bye

ロックンロールぐっばーい!ということで(笑)

 

 

 

私の松田聖子論 各論「Candy」4

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引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より

こんばんはRamoonです。

コロナもあって厳しい世の中。元気を出していかないとね。

このブログで少しでも楽しんでいただけたら嬉しいのですが。

今夜もよろしくお願いします。

 

4  Candy

⑤ ブルージュの鐘

 作詞:松本隆 作曲:細野晴臣   編曲:大村雅朗

 

さて5曲目「ブルージュの鐘」。ブルージュ。あまりなじみのない言葉でしたよ、その当時は。今でこそベルギーの都市であることは察しがつくのですが。えーと、ベルギーの首都ってどこだっけブリュッセル?おー、調べたらあってた。ほっ。で、ブルージュって何があるの?何なに?昔のフランダース地方の美しい街。空高くそびえる中世の街並み、北のベニスと称される運河か。へーっ。ほーんと中世のヨーロッパのイメージそのものだー。

 

あらためて見るといいねー。こりゃ、女性はロマンティックでしょう。こんな街並み。旅行したらおもしろいだろうねー。で、今回の曲「ブルージュの鐘」いったいどんなお話でしょう?旅行にでも行ったのでしょうか。

 

アコースティックギターストロークから曲が始まります。うーん、なんだか広いところを歩いている気がする。コーラスが入り、鐘がガーンと鳴ります。なんか旅先かな?そんな予想をさせるイントロです。

 

運河沿いの可愛らしいホテル

向こう岸は 旧い教会ね

朝食には蜜のついたワッフル

一人なのよ 春のバケーション

Happiness 束の間の自由な時間

 

旧い街並みの石畳の上を歩く主人公が見えます。当時、睡眠時間が3時間ほどだったという聖子さんとダブらせてしまいます。束の間の休日を自由に過ごす。素敵なことです。運河の橋の上を軽い足取りで歩いているのが目に浮かびます。このギターの響きとドラムのゆったりとしたリズムが自由を感じます。

 

きれいな鐘の音

Ding Dong Ding Dong

青空に舞い上がるのよ

心のフォトグラフ映して

 

きれいな鐘の音かー。想像でゴーン、ゴーンて聴こえてきそう。お寺のグワーンて鐘じゃなくて、もっとライトなやつね(笑)こんな街並みで聴いたらロマンティックなのでしょうな。ヨーロッパかー。行ったことない( ノД`)シクシク…

 

ベレー帽のハンサムなおじさま

橋の上で景色描いてるわ

市場までの道をたずねたけど

だめね 英語 まるで通じない

身振り手振りなの 自由な旅ね

 

気ままな一人旅いいですよね。私は一人旅苦手でして。なんか寂しく感じるんじゃないかって思ってたんです。しかし!先日、初めてといってもいいくらい久しぶりに一人旅したんです!といっても長崎なんですけどね。気ままに一人で旅するのも悪くなかったです。意外とバタバタして寂しさ感じないですし。ただ、私が長崎の夜景を一人で見ている周りでカップルやら家族がワイワイ楽しそうにしてました。こういうとき、「綺麗だね」って言える相手ほしいですよね(´;ω;`)ウゥゥ

 

そして2番。ちょっと飛びまして

 

いつか雑誌のグラビアで見てから

憧れてた 旧い街並みよ

 

とあります。憧れてた街に春のバケーションで訪れたということです。特に失恋して、とかではないようですね。美しい風景画のような作品ですね。

 

細野晴臣さんが作曲されてるんですね。「天国のキッス」とか「ガラスの林檎」を作曲されていたと記憶しています。この曲が初めてじゃないですか?聖子さんの作品で。YMOのようなテクノ音楽のイメージがある方ですが、こういうアコースティックな曲も作られるとは知りませんでした。松本隆さんらとはっぴいえんどというグループをされていたとは知っているのですが、そこまでいくと知りません。1972年解散ですものね。すいません。

 

この曲は「Candy」でも感情とかではなく風景を描いた曲です。重くなく爽やかで軽やか。海外の匂いを感じる作品です。このアルバムに一味違うエッセンスを加えていますよね。

 

さあ、今夜もここまで。

また会いましょう

 

では

 

私の松田聖子論 各論「Candy」3

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引用:集英社「明星1月号(1983)YOUNG SONG」より

こんばんは。所長のRamoonです。
最近ふと、考えたのですが、私大丈夫でしょうか。

危ない人と思われてない?

40年も前のアルバムを真面目に語るオッサン。

うーむ。真面目でもないか(^▽^;)

ま、いっか。とりあえず。

今夜も 行きまーす!

 

 

4  Candy

④ モッキンバード

 作詞:松本隆 作曲:南佳孝   編曲:大村雅朗

 

さて、4曲目「モッキンバード」。モッキンバードって何?鳥だよね。木琴じゃないよね。そりゃそうだ。調べよーっと。なになに、「テキーラをベースにしたカクテル・・・」いやいやこれじゃない。えーっと、あ、マネシツグミっていう鳥なんだ。いろいろな鳥の鳴き声や猫の鳴き声の真似とかがとても上手なんですって?へーっ、そうなんだ。昔からアメリカで親しまれている鳥なんだって。知らなんだー。マネシツグミの体調は21~26cmだそうで、まあまあの大きさです。長い足としっぽで結構スマートだね。その声まねをする(mock)ことからモッキンバードという名がついたそうです。木琴ではないんですね。

 

じゃあ、曲いきましょう。

最初にそのマネシツグミの鳴き声から始まります。とても澄んだ音で、朝に窓を開けてこの鳴き声が聞こえてきたら気分いいでしょうねー。

 

緑の小枝は 小鳥のコーラス

窓辺のシャム猫

揺り椅子でうとうと

 

小枝を「こずえ」と読むのね。「梢」(枝の先のこと)らしいんですが、音の響きから同じ意味合いなのでこう当て字にしたのですかね。確かに「こずえ」のほうがオシャレか。

 

それよりも聖子師匠のこの澄んだ声よ。モッキンバードに負けてません。この曲はそこを狙っての曲じゃないのかな?聖子VSモッキンバード。どっちが澄んだ歌声か!みたいな。

 

そして相変わらずの松本先生の「つかみはOK」初期場面設定テクニック。あっと言う間にリスナーを世界に引き込んでる。もう、おしゃれな場所に連れてこられたって感じ。窓辺にシャム猫が揺り椅子でうとうとしてるんでしょ。あーこんなオシャレな生活してみてーよ。

 

もうじきあなたが

レンガの小径に

花束かかえて

あらわれる時間なの

 

「レンガの小径」

学生の頃、私、中華屋でアルバイトをしてましてね、出前に行くんですよ。で、ある日注文があったところへ出前に行ったんです。そしたら、オシャレな家でね。決して豪華ではないんです。小さな家にまあまあの庭があってちゃんと手入れされているんです。私が「出前にきましたー」とそこにいたおばあさんに声をかけると、「○○さーん、出前来たわよ」とおじいさんを呼びます。「おじいさーん」ではなく、ちゃんと名前で呼んでいることに少し驚ていているところにおじいさんが登場。ジーパン姿でオシャレで若い。いや、確実におじいさん。でも若い感じがするんです。「ご苦労様」そう言って、出前の代金とは別に、チップを渡してくれたんです。そんなことは初めてでしたから面食らって、ただ会釈して受け取り立ち去りました。そこは庭というより、ガーデンでした。あ、なんの話だっけ?

 

あ、そう、そうこの世界感です。小径ですからね。こんな感じの家に主人公は住んでるんだろーなって。で、花束抱えて彼氏があらわれるんでしょ。何の記念日なんですかね?彼女の誕生日?

 

サウンド面では「花束」の前のエレピ、「花束」のメロディ、そのあとのギターカッティング。センスありますよね。曲のジャマをせず、隙間を埋め、いや、効果的に必要な音が鳴っている。そんなアレンジです。アイドルの曲って、結構雑に作られているイメージなんです。でも聖子さんのアルバムはそれがない。丁寧に作られているのがよくわかります。

 

モッキンバード

チュン・チュルル・ル

あなたが好きよ

私鳥の言葉が話せるの

 

主人公の聖子ちゃんがその鳥の鳴きまねするわけですね。チュン・チュルル・ルと。彼を待つ部屋で逢えるのが楽しみでテンション上がりまくりなんですねー。くるくる回ってニコニコしてそう。「好きよ」なんて恥ずかしくて口には出せないので、「チュン・チュルル・ル」と鳥語を話しているわけです。

 

モッキンバード」前のエレピのG→GM7→Dm7のコード進行も気持ちいい流れだし、そのあとのギターのキレがまた気持ちいいねー。シャキッとしたコーラスの効いたカッティング。

 

何もいらないわ 何も望まない

やさしい両手で さえずっていたいだけ

 

「何もいらない 何も望まない」

ねー、相性ばっちりで永遠に幸せならいいんですけどねー。もうその確率は宝くじぐらいかー。こんな言葉言われたいなー。ほんと。あなたは言ったことありますか?

 

さて、間奏になるわけですが、ここで木琴?!あながち外れてもいなかったのよ。遊びごころ。木琴ほしいよね、モッキンバードだけに。みたいなオヤジセンス。

 

しかし、こういったメルヘンの世界感の曲って今は存在しないよね。現代はあまりにもリアリティを求めすぎていて、こんなほわーッとした曲などない。どうしても幼稚に感じてしまうからね。いわゆる日本のかわいい文化なんですよね。欧米はどちらかというとセクシー文化とかヒーロー文化。

このあと日本の音楽シーンも「おニャン子クラブ」とかが出てきて、また一味違うアイドル路線になり、そして「プリンセスプリンセス」「ドリカム」などに変化していきます。

 

あ、話がそれましたね。

 

で、2番の歌詞と続くのですが、この曲の歌詞をよく読むと狭ーい場所、短ーい時間の中で完結するストーリーということがわかります。「彼を待つ部屋でテーブルに花を飾って、パイを焼いているときに思ったこと」(2番の歌詞でテーブルに花瓶、パイを焼く匂い、って出てきます)っていう話なんです。それを曲にするんだからねー。さすがです。

 

あと、聖子さんのヴォーカルはこのアルバムで完成したんじゃないかと思うのです。もう、聖子ワールドが確立してて違和感が全然ないっ。取り立てていうことがないくらい作品の一部になっているんです。

 

 

ラストは「私は小鳥」を4回繰り返します。ルンルンのかわいい感じで3回繰り返したあと、4回目は、E♭M9でアンニュイに余韻を残して終わります。これ、たぶん彼氏がやってくる姿が窓から見えたのかなー。と推測するのです。彼の姿に「うっとりしちゃった。」みたいな、ね。SEでチュン・チュンとまた、モッキンバードの鳴き声がしてEND。最後まで世界感を壊さない。丁寧に作られていますよね。

 

 

さーて、今回も長々と話してしまいました。

今日はここまで。

お付き合いありがとうございました。

 

それでは、また。

わたしは小鳥・・・。

チュン、チュン、チュン。