なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「Pineapple」5

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ずいぶんとお休みしてしまいました。

いつ以来なんだ・・・。

毎日、一生懸命生きてるんですけどね。気が付くとずいぶん時が経ってる(´;ω;`)ウゥゥ

筒美京平さんが亡くなったと。80年代の音楽はこの方を抜きにしては語れません。しかしながら、聖子ちゃんには提供してないんですよね。これがまた、聖子ちゃんずスタッフの意地だったのかもしれませんね・・・。

 

では、今夜もお付き合いくださいね。

 

 

3  Pineapple

渚のバルコニー

 作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂 編曲:松任谷正隆

 

さて、5曲目は9枚目のシングルになっている「渚のバルコニー」。

この曲は聖子ちゃんの曲の中でも、ど真ん中のストレート。純粋なきれいな直球です。

夏の曲でも「天国のキッス」などは大リーグボール1号と思えるような球種もあります。(萌え萌えの衣装着て、作られた「松田聖子」を演じてるからね)

 

短いイントロからいきなりサビのフレーズ。透明感のあるコーラスに夏を感じます。

そして、張りのあるきれいな聖子ちゃんの歌声。R&Bを歌う「私は歌がうまいのよ」みたいなオーラを出すミュージシャンとは違う、控えめながらしっかりと主役を演じる聖子ちゃんがいます。

 

渚のバルコニーで待ってて ラベンダーの夜明けの海が見たいの そして秘密・・・」このフレーズだけでこの曲の世界へリスナーを引っ張り込む。作詞者、作曲者、編曲者。いい仕事されてますねー。聖子ちゃんが見事にコントロールしています。

 

そして、この透明感を醸し出しているのが松原正樹さんのギターですよね。多くのレコーディングに参加されている方です。たしか数年前に亡くなられたと記憶しています。松原さんといえば、松山千春さんの「長い夜」が一番に思い浮かびます。とてもクリアな不純物のないサウンドだなーって思っていました。調べてみると、キャンディーズの「微笑がえし」も弾かれていたんですね。ほんとに、日本のミュージックシーンを支えてきた方です。

 

曲はアイドルの王道って感じですね。テーマから入り、Aメロでドン、ドドン、ドン、ドドンのファンが手拍子入れやすいリズム。もう、テレビ番組ではどハマりの曲。なんの文句もありません。あの、80年代の瑞々しい夏の記憶が蘇ってくるではありませんか。

 

歌詞ですが、ラベンダー色の夜明けの海が見たい。夜明けだから朝日で赤みがかるよね?ラベンダーって何色だっけ?調べてみると・・・。ほう、青みの紫とな。確かに夜明けの海がこの色だと雰囲気あるなあ。そしてシソ科なのね、ラベンダーって。

 

でもこの歌詞の世界感いいなあ。右手に缶コーラ持って左手にはサンダル。そう、ビンではないのよ。昔はビンだったのよー、諸君。「おばちゃん、コーラちょうだい」言うて栓抜きで栓を抜きますねん。そこは何でも売ってたなあ。卵はパックにも入ってなくて、紙袋に入れてくれる。パンは何枚切りかいうたらその場で切ってくれて。駄菓子もあって、日用品もあって。懐かしいなあ。

 

おっと、缶コーラから思い切り逸脱してもうた!いかんいかん。

もとい。

そんな、彼女を波打ち際でジーンズを濡らして遊ぶ彼が、「こっち来いよ!」って言うんだって!きゃーっ。ってなるわな(笑)

 

そしてやがて朝が霧のヴェールで二人を包み込むらしい。ほう、なるほど。18禁の霧ですかな?

 

あと、ここ。

 

砂の浮いた道路は 夏に続いてる

 

砂の浮いた道路か・・・。目に浮かぶよな。そして夏に続いてると。

おー!遠き青春よ!わが手に戻ってきておくんなましー(´;ω;`)ウゥゥ

 

この曲は間違いなく、聖子さんの第一次内閣のピークの曲であると確信いたします。

日本国で言えば東西の分かれ目、そう、名古屋でございます!

 

渚のバルコニーは名古屋なのであります!

 

すいません、少しふざけてしまいました。

 

ホントに、このアルバム大好きなんですよねー。

 

それでは今夜は以上で。

 

また、お会いしましょう。

 

See You!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんちゃって音楽研究所」臨時号

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コロナウイルスで世界は大変なことになっています。

みなさんいかかがお過ごしでしょうか。所長のRamoonです。

 

今回は順番から言うと「渚のバルコニー」の考察なんですよね。

下書きをしたりしていたのですが、なんだか気が乗らないまま時間が過ぎたという感じです(;^_^A

 

言い訳しますと、とある勉強を始めましてそちらが忙しくなり・・・。

ま、それはいいとして今回は!臨時号としまして、やはり80年代の音楽を語りたい!

(「渚のバルコニー」はすいません、また今度で!)

 

僕達のダイアリー 歌:H₂O

作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:星勝

 

二人組のH₂Oのセカンドシングルです。H₂Oといえばアニメ「みゆき」のエンディングテーマ「想い出がいっぱい」が有名ですよね。あと「Good-byeシーズン」とか。

 

ニューミュージックと呼ばれるジャンルのデュオの中で、初期のチャゲアスとかアリス(3人組ですが(;^_^A )とかのフォーク要素は感じない、さわやかなイメージがあります。

 

さて、この曲は1980年にフジテレビ系で放送されたテレビドラマ「翔んだカップル」のエンディングテーマであり、このドラマと一心同体といってもいいかもしれません。(映画版もあり、こちらは薬師丸ひろ子さんが主演しています。こちらにも挿入歌としてH₂Oの歌が起用されています)

 

当時、私もまだ小学生だったような気もしますがこのドラマを記憶しています。あらすじを紹介しますと、高校に入ったばかりの主人公・田代勇介と同じクラスの山葉圭が不動産屋の手違いから同じ屋根の下で共同生活を送ることに。そのうちお互いに好意を抱くようになるが想いを素直に伝えられない。また、三角関係やら四角関係やらに発展していく。というようなもの。

 

このドラマ版はオリジナルストーリーとはかけ離れているそうですが、私の中ではとても好きなドラマでした。特にヒロインの山葉圭(桂木文)さんのチャーミングさには参りました。ただ、このドラマ以外であまり見たことはないんです。もっと活躍されててもいい女優さんなのに。

 

桂木文さんはこのドラマの前に郷ひろみさんの恋人役のオーディションで4万人の中から選ばれたそうです(すごい!)。このドラマのセリフの言い回しが時代をよく反映しています。

 

「ずいぶん嬉しそうですね。訳は分かっていますけどね。」「何のこと?」「中山君にあれだけ積極的にエスコート申し込まれりゃあね。」「あら!何よ、そういう勇介君だって杉村さんからさ、あんなに積極的にホスト役申し込まれて。やらしい。鼻の下が伸びてますよーだ。」「バカな!」

 

このセリフのやり取り(笑)。この当時の男女でもこのようなやりとりが一般生活で存在したのであろうかと首をひねりました。まるで時代劇のセリフぐらい非現実的なのです。「俺は男だ!」ぐらいの世界感であります。

 

さて、話は大きく逸れましたが、この世界感を持つドラマ「翔んだカップル」のエンディングテーマとしてドラマの放送終了後、歌が流れるわけですが、なんとも切ない気分になるのです。「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマ、EPOの「DOWNTOWN」が流れ始めた時の気分に似ているのです。番組が楽しい分だけ終わりが寂しく感じてしまう現象。まさしくそれでした。

 

ドラマ版の「翔んだカップル」はほとんどラブコメディーといってもコントに近いものでした。毎週続く、長い長いコントを見ているようでした。その中に淡い恋心を抱く若者の青春生活が描かれていたのです。YOUTUBEのコメント欄でも「涙が出てくる」とありました。まったくの同感です。コメディーを見て涙が溢れる。その心に何が浮かんでいるのでしょう。

 

たかが恋などと言ってくれるなよ 僕には大問題だ ややこしくて

女心にはまるでお手上げさ 大胆不敵な天使 かなわないよ

 

さあ、やっと歌詞です(笑)

来生えつこさんの歌詞です。中森明菜さんの「スローモーション」や「セカンドラブ」などで有名ですね。

 

この曲の歌詞はホントに当時の中学生あたりが思い描く女性への期待や関心で満たされています。なんと瑞々しくピュアなんでしょうか。ここの辺りがドラマとリンクしています。「大胆不敵な天使」この歳頃は女性の方が精神年齢は高いようで、今考えると男どもはなかなかに子供だったような気がします。「大胆不敵な天使」この言い回しで想像が膨らみます。うまいですね。

 

キスの味はレモンパイ 肌の香りラベンダー

その気にさせて肩すかし 僕をじらすよ

 

有名な歌詞ですね。「キスの味はレモンパイ」(笑) くーっ。川平慈英風に唸ってしまいます。味なんてあるわけないよね。なのにこう来る。そう、想像が作る、妄想が作る表現。中学生が思い描いたことでしょう。

 

「肌の香りラベンダー」並列してこの表現がきます。意味合い的に「キスの味」と同じ。ラベンダーの香りって(笑)。そう、するかもしれない(笑)。頭の中が誤作動を起こし脳内でラベンダーの香りを感じとるやもしれない。これぞ、この歳頃の身体が生み出す不思議。と、いうところまで表現しているのですよ!

 

あちらこちらカップルが 翔んで翔んでうわの空

やたら僕を刺激する ドンマイドンマイ今に見てろよ

 

パートナーのいないクリスマス、誕生日ほど寂しいものはない。私は友人と略してLC、LBと呼んでいました。ロンリークリスマス、ロンリーバースデーの略なのです。モテない輩は今でいう「リア充」の人々を敵対視しうらやむのである。うむ。

 

「ドンマイドンマイ 今に見てろよ」ードント マインド(気にするな)ー野球部などでドンマイドンマイ、と普通に耳にしましたが、よくわかってなかった言葉です(;^_^A

 

今に見てろよ、ってのは今でも思ってしまう。綺麗なおねーさんと一緒に歩いている男にはね!(笑)

 

さて、サウンド面ですがBm→D→G#m7♭5→Gのベース音が落ち方が好きです。Aメロのベースラインも。耳に心地いいです。エレピの音色・メロや後ろで流れているシンセ?これがアンニュイなニュアンスを出しているんじゃないかと。あの、「オレたちひょうきん族エンディング現象」を。Aメロ二回目でパーカッション、フルートが入ってきます。フルートもダメですよ。切なさを助長しますから!

 

サビに入るとベースがスラップをはじめ、グルーブ感が出てえらくかっこよくなります。ハイハットオープンもかっこいいですね。「その気にさせて肩すかし」のところのベースラインとエレピの絡み合いも憎いです。サビの二週目ボーカルがハモりだし、スネアのフィルインのとこ、しびれる~!なぜこの曲が名曲とならないのか?素晴らしい!

 

間奏も今回初めて耳にしたのだが、SAXソロだったのですね。こちらもかっこいいのできいてみてください。

 

この曲はこのドラマの世界感と切り離せないと思います。過ぎ去りし遠い青春。それを噛みしめながら聴くのが一番です。

 

さて、今日はここまで。

ではまた。

 

See You

 


H 2 O【 僕 等 の ダ イ ア リ ー 】

 

 

 

 

 

 

 

 

私の松田聖子論 各論「Pineapple」4

 

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今年もあと半月。早いなあ。

 

みなさんこんばんはRamoonです。

 

先日、重い荷物をいくつか移動してたんです。そしたら腰がこきっ、となりまして・・・。

 

気のせいだと、再度腰を曲げて荷物に手をかけると・・・。ち、力が入らん。

それに、い、痛い。

 

しばらくの間、じっとしてるとどうやら動けるようだ。ぎっくり腰ではなさそうだ。

ほっと胸をなでおろした・・・のが数日前。痛みは残ったまま・・・。

 

これ治らないのかなあ。なんて憂鬱な日々。

 

うーん、若くはない、と現実を軽く受け止め、「Pineapple」の4曲目いきましょう(笑)。

 

3  Pineapple

④LOVE  SONG

 作詞:松本隆 作曲:財津和夫 編曲:瀬尾一三

 

「LOVE SONG」愛の歌です。そのままの題名ですが、この曲、アレンジが素晴らしい。瀬尾さま、いい仕事しておられます。

 

個人的な感覚なんですが、小雨が降るような薄暗い天気の午後って感じなんですよね。なんだか寂しいんですけどそんな日もあっていいかー。なんて日あるでしょ。

 

特に予定もなくて、部屋の窓からボーッとアンニュイな時間を過ごしているような。

 

曲ですが、最初にアレンジがいいなあと思いました。アコースティックな導入。ピアノ、ギター。

イントロがいいですよね。7thのコードがアンニュイなムードを醸し出しています。

ギターのハーモニクスでしょうか?センスよく入ってます。

 

歌い出しですが、うまく歌うというよりは、セリフを言うかのように歌っています。

 

「あなたにあえなくて 淋しい夜には 元気でと小さく つぶやくしかない」

夜なのかー。私の感覚では午後なんだけどなー。ちょうど「ヤンソン’82 8月号」の「Pineapple」特集の写真のイメージなんだけどなー。

 

そして歌詞のとおり「つぶやく」ように歌っています。うまいなー。このあたり。表現が憎いです。わざとらしくないのです。あくまで歌の範疇でやってるのが聖子さんなんです。これで曲の世界に引き込まれていくのですね。

 

「ずっと愛してる」あたりから、歌唱力を発揮してきます。

「たとえ雨でも」前、ベース音からBm7→Cm7→C#m7の流れがいいですね。クッ、と感情が入ってきます。

 

「あーしーたーのー」ゆっくりとしたリズムでサビに入ります。ストリングスが広がり感を演出します。「忘れなさいと」のところのⅮ→C#→Bのベース音もいいですね。

 

「愛してる」の後の「I love you so」のコーラスが効果的ですよねー。少ないコーラスなのに必要不可欠なんですものね。「他には何もいらないの」に効果的につなぎます。感情が入りますよね。「My love」高い音ですが、きれいに歌っています。うまくまとまっていますよね。

 

「少しだけ不安が心を横切る」ゆれる恋心。これだけで歌詞になりますな。オヤジ世代にはもう忘れさられたワードですよ。しかしそれを聖子さまが演じてくれているのですよ。

 

と、まあ話は続いていくのですが、「恋する彼を待ち続けるのが私の生き方よ」という「待ち」の姿勢を貫くという生き方を表明して終わります(笑)

 

しかしこの曲も世界感が好きです。恋する心を思い出させてくれます。聖子さんだからできる仕事ではないかと。拍手。

 

曲はしっとりとしたアウトロで終わっていきます。ストリングスがいいですよね。フェードアウトも余韻を残す演出です。素晴らしい。

 

さて、今夜もここまで。

 

また次回

 

See You!

私の松田聖子論 各論「Pineapple」3

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こんばんはRamoonです。

日が暮れるのも早くなりました。

なんだか人恋しくなりますね。

 

今夜もしばらくのお付き合いを

 

 

 

 

3  Pineapple

③ひまわりの丘

 作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:船山基紀

 

さて、3曲目「ひまわりの丘」です。

当時もそうですが、この曲だけ違和感がありました。なんだか学校の教科書に出てきそうな曲だな、と。「く・ろ・いー、ちいさなラ・ジ・オー」と行進して歌いそうな。曲調は明るいのに歌詞は遠い昔の彼の思い出を歌ってる。どう受け止めようか。

 

歌詞と曲はどちらが先だったのでしょう。曲なのかな?メロディーに歌詞を入れたのかな。歌詞と曲のバランスに少し違和感。

 

別れた彼を忘れるまで時間がかかった。勇気を出して大好きだった彼との思い出の地を訪ねて自分の気持ちにケリをつけよう、と。だからわざと明るく、行進曲のような要素があるのかな。

 

最初のピアノ。少し小さめの音量です。

ゆっくりとひまわりの咲く丘へ向かって若い女性が上ってくる風景が見えます。夏の陽射し。

 

歌が始まると、過去の二人が歩いているセピア色の画になります。黒い小さなラジオを耳に当てて歩く彼。その横に主人公。

 

この曲の行進曲のようなリズムはトコトコと歩いている感じを表現してるのですね。

 

歌詞に「白い夏のイメージね」とありますが、夏の強い陽射しを感じますね。ジリジリするような。

 

「入り江はエメラルド 風が吹きぬける」で、その夏のジリジリ感にさわやかな風と透明感のある色彩を入れるところはさすが松本隆先生でございます。

 

「あなたのつけていたヘアリキッドの香り」ヘアリキッドといえば資生堂「BRAVAS」ですよね。違う?昔、通ってた理容室に置いてあったな。散髪の最後におじさんが毎回「ヘアリキッドつけはる?」って聞いてくる。当時中学生だった私は「け、結構です。」って返したっけ。懐かしい。

 

今の若い人はヘアリキッドって使うの?てか、知ってる?(笑)

もしかしてオジサンワードか!

 

ともあれ、「もう泣かないと約束するわ 空を見上げて咲く 花のように」と締めくくる。そう、世の乙女たちよ。失恋してもこの曲のように明るく生きるのだ!

 

いや、だいたい未練がましいのは男なんだよね(笑)。女性の方が立ち直り早い。経験上(笑)。

 

というわけで、今回もありがとうございました。

また次回お会いしましょう。

 

See You

私の松田聖子論 各論「Pineapple」2

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みなさんお久しぶりでございます。

Ramoonです。

 

歳をとると時間が経つのが早くなりますね。

 

めっきり秋らしくなってきました。

とうとう厚手のパーカーを引っ張り出してきましたよ。

 

さて、今夜も少しばかりのお付き合いを。

 

3  Pineapple

②パイナップル・アイランド

 作詞:松本隆 作曲:原田真二 編曲:大村雅朗

 

さて、2曲目「パイナップル・アイランド」。

 キーボードの8分音符のフェードインからクリーンギターが入ってきますが、これだけで「夏!」って感じの陽射しを表現してますよね。すごいなあ。ほんとシュロの葉陰からチラチラ陽射しが見えるような。このアレンジってさすがです。

 

あ、シュロってどんな木だっけ?私のような庶民は常夏の島など知らんのです(´;ω;`)ウゥゥ

で、調べてみますと・・・。おお、見たことある。葉っぱ少ないのねー。南国って感じの木。パイナップルがグーンと伸びた感じ。ヤシ目ヤシ科シュロ属。

 

しかし、こんな妄想の歌詞を素敵に書く松本隆さんはすごい。妄想の映像が頭に浮かぶものなあ~。南の島ってよく知らないのに行った気になる。

 

あ、そうそう、しばらく聴いてると、えらいスネアが歪んでるって思った。あれ?これってドラム打ち込みだよね?と。あ、そう。こういうこともするのね、と。調べてみたらドラムに名前がない。ドラムマシンか。うむ。ま、いいか。

 

私も少しばかりベースを弾いたりするのですが、この曲のベースに耳を傾けてしまいました。スラップのプルの入り方がすごい参考になりました。勉強になります。友人にも聴いてみるよう勧めるのですが、あまりピンとこないみたいで(;^_^A

 

そしてなんだかコード進行が難しい曲だなあって思って、作曲者を見ると原田真二さんなんですね。若き天才です。当時スティーブルカサーみたいな髪型で「キャンディ」とか歌ってたのを覚えています。かっこいい曲を多く作られていますが、その中でも「タイムトラベル」が好きです。あ、これ、作詞は松本隆さんなんですね。すごい楽しい歌詞なんですよ。星新一みたいな(笑)。宇宙まで飛び出すもんなあ。

 

あ、話が逸れてった。

 

えー、サビの「青い地球の上 ポツンと無人島~」のとこ、コード進行がはずれていきそうな感じがおもしろい。これが、この曲の核なんでしょうね。

 

で、間奏に入るとメロディの後ろで水がチョロチョロと流れているのがSE風に入る。スネアが入って「海の底潜れば」と、先ほどスネアの効果もあって海の底にザバン!と飛び込んだんだね。と解釈できる。うむ。深い。

 

私の一番のお気に入りは2番のサビ前「何もかもが神秘的」の「てき~」の歌い方。かわいいではないか!「てき~」の音がこの「てき」の発音とあいまってパーンと投げ放った感じになってる。

 

「背中にコパトーンコパトーンて懐かしいなあ。そうそう、みんなコパトーン塗ってたよあの時代。ココナッツの香りが気持ちを高ぶらせるのよ。今も使ってるのかな?どっちかていうと紫外線に気を付けないといけない時代だよね?

 

しかし、ドラムが安っぽく感じるなー。ハイハットが特に。なんかもったいない。

 

軽いギターソロのようなメロディを奏でつつ、Aメロの繰り返しでフェードアウト。

このアルバムで一番夏を感じさせる曲でした。

 

ああ、南の島行きたい・・・。

 

それでは今夜はこの辺で

 

See You

私の松田聖子論 各論「Pineapple」1

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引用:集英社「明星8月号(1982)YOUNGSONG」より



みなさんいかがお過ごしですか?Ramoonでございます。

 

えー、本来の流れですと次のアルバムは「シルエット」ということなんですが、私のわがままで「Pineapple」まで飛びます!飛びます!(坂上二郎風に、ってもう知る人も少ないよね(;^_^A )

 

Googleで「松田聖子 天才」って検索すると、このブログがトップに表示されている。え?マジで?

 

人生の中で一番になったことなどない。に、荷が重い・・・。

 

えーい!いつものとおり語るまでだぁぃ!

 

3  Pineapple

①P・R・E・S・E・N・T

 作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:大村雅朗

 

なぜ、アルバム「Pineapple」まで飛ばしてしまうかというと個人的に一番好きなアルバムなのです。少し惰性に流されてきた感もあるので、この辺で思い入れのある曲を語りたいな、と。

 

このアルバムが発売されたのが1982年の5月。デビューからわずか2年も経たないうちに完璧とも言えるアルバムがリリースされました。

 

このアルバムは夏の曲を中心に構成されています。太陽の光と熱を感じます!やっぱり夏を歌う聖子ちゃんが好きだなぁ。

 

さて、その完璧なアルバムの1曲目が「P・R・E・S・E・N・T」です。当時はLPレコードと呼ばれる大きなドーナツ盤でしたので、ドキドキしながらレコードに針を落としたわけです。どんな曲が始まるのか、と・・・。

 

すると、フランジャーのかかったシンセ音なんでしょうか、ピッチが変化する音とハイハットから始まります。もうこれだけで、きたーっ!ってなりましたね。

数ある曲の中でもインパクトの強い始まり方なので、コンサートでもこの音が鳴り始めたらファンの方たちも大盛り上がりになるのでしょうね。

 

そして、シンセベースのような音色のベースとギターのアルペジオが入ってきます。オープンハイハットの入り方、スネアの入る感覚など、どれも印象的で完璧なイントロです。そしてホーンがゆっくりと入ってきます。この空間の広がり方。さすがです。どんな曲が始まるのか。そんな期待感が膨らんでいきます。

 

 

さあ、聖子ちゃんのボーカルが始まります。「微熱があるように・・・」なんちゅう透き通った声なのか!そしてキラキラしている。ま、まぶしい!

 

この頃はバリバリのアイドルです。歌い方も期待を裏切らない歌い方をしています。

例えば「頬がバラ色に燃える」の「る」の発音。少し甘えたような歌い方。この曲のヒロインを演じているのではないでしょうか。そこは天性の表現力だと思うのです。

 

 そして歌詞の内容ですが、要約すると

 

まだ恋人でもないカップルがカフェでお茶してるようです。誕生日を覚えていた男性から誘われたのだが、そこでプレゼントをもらった。リボンをほどくと金の細いネックレスが入っていた。男性がひそかにバイトしていたことを人づてに聞いていた。「安物さ」って言うけどうれしかった。頬がバラ色に染まるほど好きなんだけど、それはまだ知られたくない・・・っていう内容 。

 

って、全然要約してないじゃん!

 

まあ、そういう微妙な乙女ごころですか。そこまでしてもらって、まだ答えてはやらんのかっ!ってつっこみたくなるんですが、そこは松本隆ワールドですよね。

 

そして、ギターのアルペジオなどイントロの流れのままAメロは進んでいきます。シンプルな8ビートが気持ちいいですね。Bメロのギターのオブリガードもさわやかで秀逸です。

 

「燃える頬かくして」からのサビはチェリーブロッサムのような少し歪んだ音色のギターバッキングなのに心地よく聴こえてきます。

 

おお!なんの面白みもなく長々と語ってしまった。いかん!いかん!

 

総論でも語っているのですが、まるで聖子ちゃんが作品の中から手を差し伸べてきて(a-haのtake on meのMusicVideoみたいな感じ)、その手をつかむとその作品の中に自分も入り込み、まるでそのヒロインの相手が自分になったような錯覚に陥るのです。そして、その曲が終わると、あ、夢だったのか?みたいな感覚になるのよね。聖子さんの表現力の不思議な力ですね。

 

 

ということで、今回はかなり熱く語ってしまいました。

それではまた

 

See You

私の松田聖子論 各論「North Wind」10

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みなさんいかがお過ごしですか

Ramoonです。

 

夏も終わりましたね。今年の夏はどんな思い出を作りましたか?

さて、「North Wind」もいよいよ最後の曲となりました。

 

2  North wind

⑩しなやかな夜

 作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎  編曲:大村雅朗

 

風の音とストリングス。SE風です。この感じ・・・おっ!Bon JoviのWanted Dead Or Aliveじゃないか。おお、なんとも吹きすさぶ荒野だ。

 

とまあ、冬の木枯らしなんでしょうね。いや、なんとも重たい始まりです。と、思いきや?アンデス音楽に行ってからの~フォーク風?め、目まぐるしい!

 

しかしこんなマイナー調の曲はあまり聴かないな。明るくないとね、聖子ちゃんは。このアルバムの統一した「冬」のテーマ。これを最後まで徹底したということなんでしょうね。一番重いし(笑)

 

 

歌詞を読んでみると、「好きな人に書いた手紙を届けられずに破いて夜の空に捨てた」

ということです。うーん、そこまで重くならんでも~、とつっこんでしまいました。

 

時代も時代。風の「22才の別れ」を思い出してYOU TUBEで見ちゃいました。マイナー調の曲が似合う時代だったんですよ。

 

さて、今夜は短いですがこれにて

おやすみなさい

 

SEE YOU