私の松田聖子論 各論「SQUALL」9
こんばんは Ramoonです。いよいよ「SQUALL」もあと2曲。
だいぶ飽きられているのはわかっております(笑)
が、残り2曲はとりあえずいきましょう!
1 SQUALL
(9)九月の夕暮れ
70年代のアイドル曲を思わせるイントロです。このアルバムのコンセプトを考えると浮いたような感じになりますが、シングルのひとつの候補としてあがっていても不思議ではないです。この曲を一言で表現すると、サービスランチかな。いろんな要素がてんこ盛りというような印象。
さて、曲に戻ってストリングスが全面に出たイントロです。岩崎宏美さんの「ロマンス」あたりの曲を連想しますね。この頃のバックはオーケストラ構成でしたから。
ザ・歌謡曲という感じでAメロが流れます。ベースの入り方も歌謡曲でありそうですよね。ギターの合いの手も違和感なく入ってきます。吉幾三さんの曲にありそうなフレーズですね。聖子さん自身のハモりは新鮮ですね。新人のアイドルにハモらせますか?やはり聖子さんはそんじょそこらのアイドルじゃありませんぜ、旦那(岡っ引き風に)。
「銀杏並木~」のBメロはさらに演歌のフレーバーさえ漂うくらい日本歌謡に突入します。ですが、
「カーミング スーン ウインター」で事態は一変します。急に明るく展開します。後ろのギターはオフコースのようなツインギターでハモります。ここのフレーズは新しさ、若さを出してきています。
サビ終わりで、また暗い雰囲気に。ですが、ストリングスとキーボードの入り方がオシャレですね。いいと思います。あると思います(天津 木村風に)。
そして最初のイントロに戻ります。曲タイトルが「九月の夕暮れ」ですからね。曲のイメージは季節も夏が過ぎ、静けさが町にも漂いはじめ、なんだか物悲しく、なんですよね。それに加えて「夕暮れ」ですから。「何もかもが青い影に つつまれて闇に向かう
浮かび上がるわ 夏の日の思い出」の「闇に向かう」がいいですね。夜の帳が下りてくるわけですね。そしてそこに夏の思い出が浮かび上がってくると。
サビはそういった「寂しげな風景」に負けずに生きていきたい。という主人公の気持ちを代弁するかのように曲調が明るくなるんですね。
エンディングは静かに終わるのかと思いきや、ドラムとストリングスのキメのフレーズが連発。ここは、正直、ええーっ。となりました。最後もスッと終わっちゃう。この辺はテレビで歌うことを想定しての演出なんですかね。
あと、サビの「Coming soon winter」ですが、タイトルが「九月の夕暮れ」なので、
ちょっと気持ち早くなーい?との違和感があります。九月ではまだ冬は感じないですものね。しかし、確かに昔は寒かった。九月でも冬を感じるくらいだったかなー?(おしりかじり虫の金田朋子風に)。こんなところにも地球温暖化の余波が。
以上で今回の考察は終わります。
また来てくださいね。
See you