なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「North Wind」4

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引用:集英社「明星2月号(1981)YOUNGSONG」より

こんばんはRamoonです。

みなさんいかかお過ごしですか?

なにやら暗いニュースが続く昨今。

80年代に今夜もあなたを誘いますぞ。



2 North Wind

④冬のアルバム

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

 

来ましたー!来ましたよ。このアルバムで一番好きな曲です。このアルバムは比較的ディフェンシブですが、この曲は攻めてます。

 

ジャズボサノヴァっていうんですかね。この類、好きなんですよー。

ルパン三世の「ラブスコール」や麻倉未稀さんの「ミスティトワイライト」、コブラのエンディングの「シークレットデザイアー」とかね。よくこんな曲を聖子ちゃんに歌わせたよな、と驚きました。また、聖子ちゃんこんな歌うたえるんだ、と。とはいえ、色っぽい大人の女というわけではなく、若い女性が時折見せるドキッとする色気というところでしょうか。

 

それがまたいっそう惹かれる要因なんですよね。エースパイロットですから~!(波田陽区風に)。私はジャズフルートに弱いことがわかりました。とても雰囲気のある曲です。

 

歌詞の内容は彼氏の家を訪ねて紅茶入れてもらったりして初々しい二人がいい雰囲気になるって感じですか。そう、恋って最初のころが一番楽しいんですよね。。

 

この曲は歌詞もメロディも秀逸です。みごとに溶け込んでいます。冬の午後の日、彼の部屋に行った。グレイのソファーにもたれてお話をしたのでしょうね。柔らかい陽射しが注ぎこんでるんでしょう。目に浮かぶじゃないですか。

 

いい雰囲気になって、「hold me tight , kiss me please」となるわけです。で、聖子氏の歌い方も声の芯を抜いたような甘い声ができるのですな。いやあ、お見事です。なかなかのテクニシャンですぞ。18歳にして。ここらあたり、同世代のアイドルとは違うのです。

 

「入れてくれた紅茶さえも何故か 熱いままよ」。はあー、うまいこといいますな。

恋人たちの熱い気持ちは冷めやらぬのです。

 

この曲はかなりの意欲作だと思うのです。このアルバムですごいの入れてきたな、と。

こういうの、あまり聖子さんで聴かないような。「SWEET MEMORIES」なんて有名な曲がありますが、それとは違いすごく身近に存在を感じる曲です。時代はこのあとデジタルサウンドにもなっていきますし、アコースティックサウンドが逆にかっこいいですよね。

 

寒い冬の日に、差し込む陽射しに温かく包まれながら、聖子ちゃんとお茶したい!そんなファンがいっぱいいたでしょうね。

 

明日もみなさんいい日でありますように

 

また次回お会いしましょう

 

See You