なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「Pineapple」1

f:id:brooki:20190914224043j:plain

引用:集英社「明星8月号(1982)YOUNGSONG」より



みなさんいかがお過ごしですか?Ramoonでございます。

 

えー、本来の流れですと次のアルバムは「シルエット」ということなんですが、私のわがままで「Pineapple」まで飛びます!飛びます!(坂上二郎風に、ってもう知る人も少ないよね(;^_^A )

 

Googleで「松田聖子 天才」って検索すると、このブログがトップに表示されている。え?マジで?

 

人生の中で一番になったことなどない。に、荷が重い・・・。

 

えーい!いつものとおり語るまでだぁぃ!

 

3  Pineapple

①P・R・E・S・E・N・T

 作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:大村雅朗

 

なぜ、アルバム「Pineapple」まで飛ばしてしまうかというと個人的に一番好きなアルバムなのです。少し惰性に流されてきた感もあるので、この辺で思い入れのある曲を語りたいな、と。

 

このアルバムが発売されたのが1982年の5月。デビューからわずか2年も経たないうちに完璧とも言えるアルバムがリリースされました。

 

このアルバムは夏の曲を中心に構成されています。太陽の光と熱を感じます!やっぱり夏を歌う聖子ちゃんが好きだなぁ。

 

さて、その完璧なアルバムの1曲目が「P・R・E・S・E・N・T」です。当時はLPレコードと呼ばれる大きなドーナツ盤でしたので、ドキドキしながらレコードに針を落としたわけです。どんな曲が始まるのか、と・・・。

 

すると、フランジャーのかかったシンセ音なんでしょうか、ピッチが変化する音とハイハットから始まります。もうこれだけで、きたーっ!ってなりましたね。

数ある曲の中でもインパクトの強い始まり方なので、コンサートでもこの音が鳴り始めたらファンの方たちも大盛り上がりになるのでしょうね。

 

そして、シンセベースのような音色のベースとギターのアルペジオが入ってきます。オープンハイハットの入り方、スネアの入る感覚など、どれも印象的で完璧なイントロです。そしてホーンがゆっくりと入ってきます。この空間の広がり方。さすがです。どんな曲が始まるのか。そんな期待感が膨らんでいきます。

 

 

さあ、聖子ちゃんのボーカルが始まります。「微熱があるように・・・」なんちゅう透き通った声なのか!そしてキラキラしている。ま、まぶしい!

 

この頃はバリバリのアイドルです。歌い方も期待を裏切らない歌い方をしています。

例えば「頬がバラ色に燃える」の「る」の発音。少し甘えたような歌い方。この曲のヒロインを演じているのではないでしょうか。そこは天性の表現力だと思うのです。

 

 そして歌詞の内容ですが、要約すると

 

まだ恋人でもないカップルがカフェでお茶してるようです。誕生日を覚えていた男性から誘われたのだが、そこでプレゼントをもらった。リボンをほどくと金の細いネックレスが入っていた。男性がひそかにバイトしていたことを人づてに聞いていた。「安物さ」って言うけどうれしかった。頬がバラ色に染まるほど好きなんだけど、それはまだ知られたくない・・・っていう内容 。

 

って、全然要約してないじゃん!

 

まあ、そういう微妙な乙女ごころですか。そこまでしてもらって、まだ答えてはやらんのかっ!ってつっこみたくなるんですが、そこは松本隆ワールドですよね。

 

そして、ギターのアルペジオなどイントロの流れのままAメロは進んでいきます。シンプルな8ビートが気持ちいいですね。Bメロのギターのオブリガードもさわやかで秀逸です。

 

「燃える頬かくして」からのサビはチェリーブロッサムのような少し歪んだ音色のギターバッキングなのに心地よく聴こえてきます。

 

おお!なんの面白みもなく長々と語ってしまった。いかん!いかん!

 

総論でも語っているのですが、まるで聖子ちゃんが作品の中から手を差し伸べてきて(a-haのtake on meのMusicVideoみたいな感じ)、その手をつかむとその作品の中に自分も入り込み、まるでそのヒロインの相手が自分になったような錯覚に陥るのです。そして、その曲が終わると、あ、夢だったのか?みたいな感覚になるのよね。聖子さんの表現力の不思議な力ですね。

 

 

ということで、今回はかなり熱く語ってしまいました。

それではまた

 

See You