なんちゃって研究所の再開②
みなさんお久しぶりでございます。所長のRamoonです。
先日、流行りのソロキャンプに行ってまいりました。
暗闇の中、揺れる焚火の炎。いやー、良かったー。
ただ・・・荷物の積み下ろし、テント設営などなど。知らない間に普段使わない筋肉を使いまくってたのでしょうね。翌日、ひどい筋肉痛に。こ、こんなところで歳を感じるなんて。む、むなしい・・・。
薔薇は美しく散る
さて、前回の続きでございます。
なかなか曲の解説にいけなかったんですよね・・・てへっ。
えー、ではいきましょう。
この曲はやはり映像とシンクロして聴くべき曲です。TV放映のオープニングがうまく作られているんです。YOUTUBEとかでアップされていますから見てくださいね。
ヴァイオリンの情熱ほとばしる前奏で始まります。薔薇のとげのあるツタに絡まれた女性が映し出されます。これがまた美しい。いや、どういう物語なの?内容を知らなければそうなるでしょう。インパクトのある画です。脳裏に焼き付きます。そして影絵のようになっていきます。またイントロがいい!波乱の人生を表すかのようにたたみかけてくるメロディです。
草むらに 名も知れず
咲いている 花ならば
ただ風を 受けながら
そよいでいれば いいけれど
さて、歌詞です。このベルサイユのばらの主人公オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェなんですが、代々フランス王家の軍隊を統率してきたジャルジェ家に男の子が生まれなかったのね。そのジャルジェ家の六女として生まれたんだけど、父親が「ええーい、もうええわーい!もう男の子ちゅうことでええんちゃうかー!」という途方もないアイデアを思いつくのね。
んで、後継者になるべく男として育てられるのよ。(身長が178センチもあるのね。オレよりも背が高いやないかーい。ルネッサーンス!髭男爵🍷)
ま、そういう運命に生きる女性の話なのよ。時はフランス革命の時代。激動の時代だよね。5人の姉が女性として当たり前のように生きてるのに、自分は男として軍人として生きていかなければいけない苦悩。女性ならよくわかるでしょうね。オシャレなんてできずに「おらーっ!いてまうぞー!」という世界に生きるのですから。
前置きが長くなったのですが、それでこの歌詞となるわけです。
普通に伯爵令嬢として生きていくなら、他の女性たちと同じように振る舞い、ただ生きていればいいだけなのに・・・
というわけです。「ただ風を受けながら」のあたり、ストリングスの裏メロが気持ちいいですねー。
映像の方ですが、ここのフレーズあたりは少女漫画風のお花畑ルンルンの世界感であります。
ところが・・・
キメのフレーズで手のひらの花びらが風に吹き飛ばされてしまいます。
私はバラのさだめに生まれた
華やかに激しく生きろと生まれた
ここですよ。ここの映像。ガラッと変わって眼光鋭い凛々しい女性がスクロールされます。(う、美しい・・・)そして、風に立つライオンのように崖にそびえ立つ姿がクローズアップされていきます。最後の顔のアップ。いや、惚れちゃうよ。美しく気高い。かっけー!
わたしにはそんな、普通の生活は許されない。命を激しく燃やして、閃光のように光を放ち、そして華やかに散っていく人生を生きるのだ!バラのように!
この決意よ。だからあの目つきなのね。
バラはバラは 気高く咲いて
バラはバラは 美しく散る
「気高く咲いて」のあとのストリングスがすごく効いてるよねー。編曲もかっこいいー。
ここの歌詞はそのままだよね。バラのように生きて、そして散っていくのだ、と。気高くという言葉がグサッとくる。今の時代、気高さってある?気位が高いってわけじゃない。もう、尊厳というか、そういうところ。他の人には触れることのできない、魂のコア的なところにあるまぶしい光。
2コーラス目はそのまま意味の歌詞ですので割愛しますっ。
サビを繰り返し、映像はまた、最初の薔薇のツタに絡まっている主人公オスカルが映し出されていきます。この画に秘められている意味。あなたは何を感じますか?物語を見ないとわからないですよね。バラの運命に縛られた女性なのでしょうか。それともそこから脱出しようともがいている女性なのでしょうか。いずれにせよ、それが美しく描かれている。そう思いませんか?
最後のアウトロもヴァイオリンの激しく落ちていくようなメロディの表現で終わります。まるで主人公の最期をほのめかすような・・・。
はい、というわけで今回もながくなりました。最後までお読みいただきありがとうございました。私も初めてこのアニメのストーリーを知りました。素晴らしいアニメですね。
さ、今日はこのへんで。
また、お会いしましょう。
See you