なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「Pineapple」10

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引用:集英社「明星8月号(1982)YOUNG SONG」より

こんばんはRamoonです。

最近はデーモン小暮さんの動画をよく見ています。

あの人はホントに器用ですねー。頭の良いのはもちろんなんですが、北野武さんにも似た風格を感じます。

そして様々なことに探求心を持っている。ああいう人がなるべくしてBIGになるんだなーと。笑いのツボも心得ていて気さくだしね。多くのバラエティの芸人なんかより格段上の芸人。ゴジラの声とかウルトラマンの声とか。ゴジラの声のコンテストで東映から賞もらったとか(笑)

歌はうまいよねー。恐ろしいくらい。聞惚れるよね。トークはふざけてるのに歌い出すと本格的って、ほんとズルい。才能。

 

おっと、前置きが長くなってしまった。ふははははっ!お前も蝋人形に・・・。

 

もとい。

 

今夜もスタートっ。


 

3  Pineapple

⑩SUNSET BEACH

 作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:大村雅朗

 

ああ、とうとう最後の曲となりました。なんだか寂しい気持ちです。学生生活も、もう終わりか・・・みたいな。これって、未来に希望を持ってないからなんですかね・・・。根本的に。あ、暗いな。いかんいかん。ポジティブ・シンキーング!

 

そう、最後の曲は来生たかおさんの作曲なのですね。聖子ちゃんのアルバムってラストの曲は良いバラードが多いような。来生さんて明菜ちゃんのイメージが強くない?。「スローモーション」とか「セカンド・ラブ」とか。でも「P・R・E・S・E・N・T」は来生作品か。(そうだよな、すいません。)

 

それはともかく(;^_^A 夏の最後にふさわしい楽曲じゃないですかー。ねー。夏の夕暮れ。サンセットビーチ。誰もがセンチメンタルになるシチュエーションじゃないのー。この名盤「Pineapple」の最後を飾るにふさわしい曲です。

 

曲へまいりましょう。

 

静かなピアノ。ビーチから少し離れたチェアーに主人公の聖子ちゃんが横たわってるのです。そして閉じていた目をゆっくりと開けてゆきます。ぼやけている焦点が少しづつ合ってきます。そして広がるビーチの景色。そんな演出のイントロです。

 

 

黄昏どき斜めの陽を浴びて タオルを手に人が帰る

夕凪ぎ満ち潮 足跡だけ 消し去る波

 

わあー色がねー。もう黄金色ですよ。きれいな夕焼けが浮かびますなー。女性のグループ、カップル、家族連れ。誰もが荷物もって引き上げていく様子は寂しささえ感じます。でも、同時に静けさもやってくるのです。波の音も聞こえます。足跡だけ消し去る波。そう、もうその音だけになっていくのです。波のSEが臨場感を演出しています。

 

死のうかってポツリ言うあなたは

冗談さと笑い出した 一瞬答えに困る私

試したのね

 

そう、そう。この死のうかっていう歌詞がね、当時は意表を突かれたんですよ。「昭和枯れすすき」じゃないんですから。どうしてそんなこというの?って思ったのですよ、当時。でも、まあ、彼氏のちょっとした悪戯みたいなものなんですかね。松本氏の意図は。横を通りかかって、たまたまそのやりとりを聴いたオヤジが「てやんでい!イチャイチャしてんじゃねーよ」ってなる程度の。

 

しかし「冗談さ」っていう彼の、このさわやかさよ。天を仰いでさわやかに笑い出すんでしょうな?横で主人公の聖子ちゃんが頬を膨らまして「もーっ!プン!」て言ってそうだもんなー。で、冷静に「私、試されたのかしら?」って頭をよぎるのよ。ヨギータ徳井。

 

ああ、夕陽が海に溶ける

ああ、あなたと生きてみたい気がする

渚の果て

 

ここのサウンドはちょっとアンデス地方に飛んでいきそうな感じです。あれ、ここオシャレな渚じゃないの?って。しかし、この曲はまだ日本の浜辺で親近感あるのですが、だんだんマイアミやら、セイシェルやら、ブルージュやらの物語が増えていくじゃないですか。じっかーん!じっかーん!よ。実感がわかないのよ。そうなると、私ら庶民は。もう空想の世界になっていくのね。

 

で、この曲の砂浜はまだ私の住む世界にあるのねん。ありがたやー。え?すでにペルーあたりの砂浜だったりして。いや、日本の海にしておいてー!頼むー!

 

さて、間奏。これハーモニカ?このアコースティック感がいいよね。余計なソースはいらん。塩とこしょうだけでええのや!っていう味付け。彼が横で吹いてるのかな?そんな演出ですね。横で沈みゆく夕陽を頭をかしげつつ眺めながら、うっとりと聴いてる聖子ちゃんが目に浮かびます。

 

この曲は二番の歌詞がありません。サビだけです。この割り切り方。いいですねー。マツダロードスターは余分なものをすべて削ぎ落し、軽量化することにより芸術的なドライブフィールを生み出しているのです。そう!曲によっては固定概念など振り払い、作者の感性の赴くままに世に出せばよいのです。

 

なんかよくわからない考察となってまいりました(;^_^A

 

えー、とにかく、最後はサビを繰り返してフェードアウトしていきます。ストリングスの印象的なリフとシンプルなギターのメロで華やかに気持ちが高ぶった感じで終わりに向かっていきます。

 

それで終わりと思いきや、最初のイントロが再び現れてきます。そして静かに息を引きとるー って、違う、違う!でもそれくらいの静けさを最後に与えます。さあ、これは何を意味してるんでしょうかねー。わたしなら、彼に寄り添いながら渚を後にする二人の後ろ姿からだんだんと焦点がさっき座ってたチェアーに合ってゆき、そこにさっきの「死のうか」って冗談の返答が何かの紙に書かれてあるのではないかと推測いたします。恋つづの見すぎかな?

 

おおーっと今回は長く書いたなあ。

めずらしい。

 

淋しいもんなあ。「Pineapple」最後の考察だもん。

あーあ、書き終えちゃった。

えー、次はどうしよう。

 

それはまた次回の講釈で・・・(西遊記かっ!)

 

それではまた!See You!