なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「North Wind」9

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涼しくなりましたね。

9月となりました。

 

いつしか蝉の声が聞こえなくなったなと思っていたら

夜に虫の音が聞こえるようになりました。

 

なんだか寂しさを感じますね。

 

みなさんお元気ですか?

所長のRamoonです。

今夜もしばらくのお付き合いを。

 

 

2  North wind

⑨ウインターガーデン

 作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎  編曲:大村雅朗

 

9曲目となりました。題名も「ウインターガーデン」ということで冬をテーマに押してまいります。どんどん来いっ!

 

「ウインターガーデン」冬の花園。歌詞にも「愛の花は まだつぼみのウインターガーデン」とあるので「春になるころには愛の花が咲くわ♡」ということですね。うん。わかりやすい。これでいいのだ。

 

80’sのいいところはこういうところですよ。水戸のご老公様も最後はいつも印籠を出すと決まっているだろっ!わかりやすさが80’sなのだ。

 

いや、しかしなんとキャッチーな曲なのだ。フェアウェイをキープしそのままグリーンへという展開。

 

 サビ部分の男性コーラスが気持ちいいですよね。BUZZというフォークソングの方々らしいのですが、聖子さんの曲ではおなじみの方々ですね。すばらしいハーモニーです。聖子ワールドに必須ですよね。

 

「窓に広がった 水色の空は」の「みずいろ」の高音になっているところ!歌い方がめちゃかわいい!

 

「愛の花はまだつぼみのウインターガーデン」の「ウインターガーデン」の発音がちゃんと「winter garden」と英語の発音なのよね。いい!

 

間奏も落ち着いた感じでいいよね。センスのあるギターソロ。エフェクトも自然な音で

心地よく聴けます。

 

「不安な気持ちがダイヤル回すの」いい!そう、こんな感覚もう忘れて久しい!そうよねー。不安な気持ちがダイヤル回すの!

 

しかしこの裏のコーラス部分のBUZZのお二人の声は女性的ですよね。いいわー。メインボーカルをしっかり引き立ててる。

 

肩の力を抜いて楽しく聴ける曲です。総論でも書きましたが、彼女は情景を歌声で表現する天才です。この曲はそのスタートとも感じる楽曲です。この歌詞の中の二人が目に浮かびますものね。

 

聖子さんに「ありがとう」って思うんですよ。こんな曲を聴いたとき。他にいないと思うんです。こんなことできる人。

 

アウトロはサビのメロディをかわいく繰り返しながらフェードアウト。歌詞の中の二人が仲良く手を繋ぎながら歩き去っていく。カメラのフレームが引きになって上へと上昇していき街全体を映しだす。みたいな感じでしょうか。

 

はい、ということで今回はここまで。

では、また

 

See  you

 

 

 

 

私の松田聖子論 各論「North Wind」8

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みなさまずいぶんとご無沙汰してしまいました。

Ramoonでございます。

 

パソコンの調子が悪くなったのをきっかけに体調不良も重なり更新が出来ず

すいません(;^_^A

 

さて再開するって、えーと。

あ、そう「North Wind」8曲目、Eighteenですね。レッツスタートぉー!

 

2  North wind

⑧Eighteen

 作詞:三浦徳子 作曲:平尾昌晃  編曲:信田かずお

 

わあ、ジャケットの聖子さんかわいいですねー。見るたびにそう思いますよ。

 

さて、この曲「風は秋色」のB面であったように思うのですが、とてもかわいらしい曲です(調べたら両A面シングルだそうですね。いきなり失礼しました)。

 

作曲が平尾昌晃さんということで今までにない感じの曲です。

 

平尾昌晃さんといえば「カナダからの手紙」を一番に思い出すのですが、何故か我が家には「エーゲ海の旅」のレコードがありました(笑)。

 

それはさておき、平尾さんて多くの歌謡曲を世に送り出した作曲家ですね。この「Eighteen」という曲も古いアメリカンな感じでかわいく仕上げられています。

 

イントロの「シャララララ~」のコーラスは聖子さんの作品でよく聞く安定の声であります。そしてギターの音もしっかりと聖子ワールドです。

この曲は振り切った感がありますね。バックトゥザフューチャー1の世界感。華やかなダンスパーティドレスをクリンクリンと翻しベビーフェイスで歌う。

こんなにさまざまなバリエーションの曲を、また製作者側の意図、作戦を汲んで、見事に歌い演じることのできる聖子さんはまさにプロフェッショナルであったと思うのです。

 

サビの「あーいしてるの~」からのボーカルのエフェクトがオールディーズを感じさせます。しかし、いろんな仕掛けをしてますね製作者は。おもしろい。

 

こうした聖子さんの成功例を見ながら、他のアイドルを売り出そうとするのですが、聖子さんの天性のものには誰も敵わなかったように思います。(偽のルービックキューブが世に出回ったとき、本物とは全く違うことに腹が立ったのを思い出します。ザクとは違うのだよ!ザクとは!)

 

「あーいしてるの~ 痛いほど~」

一生に一度でもこんなフレーズ言われてみたいものですね。

 

それではまた次回

 

See You

私の松田聖子論 各論「North Wind」7

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雨です。6月は雨の季節ですね~。

 

みなさんこんにちはRamoonです。

中学生の頃、雨の日はよくクラブ活動がお休みになりましてね、その日は家で音楽を聴きながら過ごしたものです。

 

窓を伝う雨を見ながら物思いにふける。

私はそんな中学生でございました。

 

 

2  North wind

⑦スプーン一杯の朝

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:大村雅朗

 

さあ、「North Wind」も前回より後半戦でございます。

「冬のアルバム」、「風は秋色」、「Only my love」を終え

残りの曲は消化試合・・・と思いきや。

 

この曲、なかなかの曲者ですぜ。曲者、元木大介ですな。

「スプーン一杯の朝」。曲名からして静かなポエムのような曲か流れるのかと思っていたんですが。ところがどっこい、リズムオリエンティッドな玄人好みの曲でした。ある意味この曲はわざとストライクゾーンから大きくはずしたウエストボールってやつですね。効果的です。

 

お寿司でいうガリですな。ちょっとここらで目先変えましょうや。っていう。

 

しっとりとした曲が多いアルバムの中でこの曲は一味違います。ちょっと王道の音楽シーンから外れた孤高のアーチストが作りそうな感じ。

 

しかしながら、ちゃんとアイドル路線のメロディは確保しており、POPで聴きやすい。その絶妙な絡み。これが「チーム聖子」の真骨頂でしょう。かわいいドレスを着て歌うアイドルではなく、メロディーや歌い方を変え、大人の女性がピアノなんか弾きながらこの曲を歌えば立派なミュージシャンの曲ですよ。

 

さて、曲ですがハンドクラップにベース、ピアノなどのユニゾンのリフから始まり、おっ?と引き寄せられます。歌に入ってからのピアノのバッキングがシンプルですが効果的ですね。

 

こういう曲を聴くと聖子さんが曲によって歌い方を変えてるのがよくわかります。「青い珊瑚礁」とか「風は秋色」とかの伸びやかな声は封印し、リズムを優先したアダルトムードの曲に合わせた歌い方をしています。「寒いわ」の「わ」のところとか「私」の「し」のとことかのピッチをわざとをずらしたりしてますよね。これは指示によると思いますが曲の方向性を大事にするこだわりを感じます。

 

歌詞の内容も絶妙なラインですね。アルバムの曲だからできることなんでしょう。「あなたの腕まくら カーテン揺らすモーニングシャイン」から始まりますので。今の時代ならともかく、当時のアイドルの歌詞にしては、「おいおい、穏やかじゃねーな。」レベルでしょう。しかし、そのあとに続く歌詞で、現実のことなのか夢の中のことなのかあやふやにうまく処理しています。「morning trip」という言葉でどう受け取るのか。おもしろいですね。

 

その「It's a morning trip」のあとの「Fu~」っていうスキャットがいいですよね。アダルティです。歌声やメロディはアイドルなのですが、バックやアレンジはアダルティというこのバランスがなんとも言えません。この曲のおもしろいところです。

 

キーボードの間奏やエンディングソロも心地よいです。フュージョンですよ。

 

意外にもリズムに乗っちゃう曲でございました。

 

さて、今回は以上です。

また次回

 

See You

私の松田聖子論 各論「North wind」6

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引用:集英社「明星2月号(1981)YOUNGSONG」より

 みなさんこんばんは所長のRamoonです。

最近、所長であることを忘れ、言葉づかいが乱れていることを反省しております。

そして内容の濃さも日によって違いますよね(;^_^A

 

元気に今夜も参りましょう!

 

2  North wind

⑥Only My Love

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

 

この曲はラジオ番組「夢で逢えたら」のオープニング曲でした。このイントロが流れると「ソニーナイトスクエア~」って男の人の声(確かアナウンサー)が入ってくるんです。そして、「松田聖子 夢で逢えたら」って聖子さんの声がして、歌が始まるんですよ。で、しばらくしてリスナーさんのハガキを読み始めるという一連の流れでした。

 

もうこれはね、一生忘れませんよ。なんだろ、私の宝物といってもいいかな。一番多感な年ごろで、毎日楽しいことばっかりだったし。この曲を聴くとその頃にフラッシュバックするんだろうね。

 

こういう壮大な曲って聖子さんの曲であまりないですよね?和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」にあたるような曲だと思うんです。聖子さんの「ソウル」です。

 

さて、曲ですが、ストリングスとピアノのしっとりとしたイントロで始まります。美しい美しい心が安らぐメロディです。少し間があいて、ドラムがドコドンって鳴って「You are only my love~」と続きます。「あなたと今この道歩いていきたい」のところが高音でかなり声がきつい感じですが歌いきってます。すごい!この一生懸命なところがこの曲の魅力であります。

 

年齢というか歌声というか、曲の壮大さに比べると少しあってないような気もするのですが、そのちょっと背伸びしてるような感じがいいじゃないですか。

 

間奏のギターソロも耳に残るメロディです。ハモるツインギター。いいですよね。ストリングスのメロディと巧みに絡む美しくも感情のこもったお気に入りのソロです。後半の張りのあるメロディがソウルフルで好きです。

 

最近のハモるギターでは、BABY METALの「No rain  No rainbow」のツインギターソロが記憶に残ってますね(あ、関係ないですね(;^_^A)

 

しかし、サビ前の「おっほ、ほっほ」っていうのはどういう意図なんでしょうか。洋楽っぽく「OH ho ho ho」ってことなんですかね?おもしろいですけど。あ、歌詞はそうなってる。てへ。

 

「そうよ、プライド捨てても 欲しいと言える それが若さの力よ」っていい歌詞ですね。歳をとるとプライドばっかし高くなるからね。

 

あ、こうも言ってますね「そうよ あの時大人の愛であなたを抱きとめればよかったの」って。そう、若い時って嫉妬したりして、喧嘩したりしてね、自分の未熟さがほとほと情けなく感じたりするんだよね。後々になって、大人の心で考えられたら良かったのにって反省するんですよ。

 

アウトロも余韻の残る終わり方です。

聖子さんにしてはめずらしいソウルフルな曲でございました。

 

それではまた次回

 

See You

私の松田聖子論 各論「North Wind」5

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引用:集英社「明星11月号(1980)YOUNGSONG」より



みなさんこんばんはRamoonです。

北海道で観測史上一番の暑さだったとか。

ホントですか?どうなっていくのでしょうね。

暑いよ、まだ5月だぜ。

 

 

2 North Wind

⑤風は秋色

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

 

三枚目のシングル曲ですね。青い珊瑚礁の大ヒットにより一躍脚光を浴びることになった聖子さん。この三枚目のシングルの出来が今後の活躍に大きく影響を与えることになります。私自身も次はどんな曲がリリースされるのかと大注目していました。

 

ある夜、聖子さんのシングル曲はこの曲です!ってラジオで流れたのね。私は即座に録音を開始!で、その録音を繰り返して聴いてすぐに歌詞を書き起こしたのです。何故かって?翌朝学校に持っていって自慢するのですよ!誰よりも早く聖子ちゃん情報を発表したかったのね。しかし・・・その曲は「eighteen」だったのです。おい!そのラジオ番組!ガセネタ流してんじゃねーぞ!確かに、B面やけど!

 

ということで、のちのち、この「風は秋色」が三枚目のシングルとわかったのです。

それくらいファンは今か今かと待ったシングルだったのです。

 

ちゃんと「裸足の季節」「青い珊瑚礁」の流れを汲んでいて、それでいてマンネリな感じもなく三枚目のシングルはこれしかないやろ!ぐらいの作品でした。完璧です。

 

「La La La ・・・Oh! ミルキィ スマイル」って聖子ちゅあんのためにあるような言葉じゃないか!とまず来るわけですよ。つかみはOKってとこです。

 

「あなたの腕の中で旅をする」って来ましたか~。男ってこんな言葉に弱いのよ。バカな生き物ですよね、ハイ。

 

「抱きしめて やわらかな その愛で・・・」抱きしめれるなら抱きしめるっちゅうねん!できないことを言うたらあかんよ、聖子様。

 

「ちぎれた愛が 指に髪に離れない」ここの振り付けがかわいいのよね。ここはアイドルの本領発揮というところでしょうか。髪のすそをピンと指で跳ねるのよね。男どもはキュン死です。

 

そしてここですな。「泣き虫なのは あなたのせいよ」ここの振り付け!いったん目線を外し、「あなたのせいよ」でこっちを直視!こりゃたまらんでしょう。そうね、ガンダムビームライフルがザクの胸部を貫通。ま、そんな感じでしょう(笑)

 

曲中でヒロインを演じるスキルはこの頃からやってるんですね。

 

この曲は歌詞も素晴らしいですね。無駄がない。さすがシングル曲。

声もすごくキレイ。サビに行く前の三連がめちゃ気持ちいい。

 

あと、間奏がいつもながら秀逸です。ストリングスとピアノからフルート、木琴(あ、木琴て言わない?何?マリンバ?何だっけ?)に移っていく流れ。いいですよねー。

 

伸びやかなきれいな声ですね。すごい才能。「松田聖子」っていうジャンルですよ、これはもう。サビ後ろのギターの入れ方もオシャレだ。

 

ラストはサビ終わりでスッと終わるのですが、フルートがいい味だしてますよね。

 

いやあ、この曲でアイドルの第一人者としての地位を確立いたしました!バンザーイ!

 

今回はこんなところです。

では、また次回

 

See You

研究所の休憩時間2

みなさんこんばんはRamoonです。

金曜日の夜いかがお過ごしですか?

私は最近疲れが激しい!消耗が早い!

うーん。なんとなく気が滅入る・・・。

 

あーん。歳は取りたくないっ!

このブログに魂をぶつけるのだっ!

 

さて、今夜はいつもの各論をお休みし、別のお話を。

 

もう半世紀近く生きてしまいましたよ。

そうするとね、たまに「なんじゃこりゃ~!」という作品に出合うのね。みなさんもそうでしょうけど。で、私も何度かあったわけなんですが・・・。

 

今夜はそんなお話。

 

そんな中の一つがこの曲です。

 


Level 42 - Lessons In Love (Official Music Video)

 

高校生の時、夜にラジオ聴きながら勉強してたんですよ。で、この曲が流れて、「このかっこいい曲、誰だ?」と。不思議な感覚でした。POPで聴きやすいのに、曲の中にいくつも仕掛けがあってどんどん引き込まれていく。

 

粋で、憎いね~この~!と聴いちゃいました。それまでの音楽シーンで聴いてたのが、ボンジョビとかね、ホワイトスネイクとかのハードロックだったり。あとー、ティアーズ・フォー・フィアーズとかミスターミスターとか。クルセイダーズとかも好きで聴いてました。

 

で、私がそれまで聴いた曲の中で、そのどこにも属さないようなオリジナリティみたいなのを強烈に感じたんですよね。スラップでベース弾きながら歌うスタイルだったり。オシャレでしたね。ミュージックビデオもセンスがありました。

 

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これ、よく見てたなあー

 

「something about You」のミュージックビデオもアートですよね。大好きです。

でも、一番はこれ、


Level 42 It's Over

 

「It's  over」切ないよね。この曲。だんだんと心が離れていくのを見事に表現してる。

誰しもこの感覚味わったことあるよね。「I  should  have  loved  you  more」が泣けます。最後に「tears,feel the tears・・・」と終わっていきます。涙が、涙が止まらないと・・・。

 

あかーん!泣いてまうがなー!(宮川大輔風に)あかんよこんな曲聴いたら。涙が止まりません!

 

でね、まーこんな風に「なんじゃこりゃ~!」級の曲に何度か出会うわけですが、最近の「なんじゃこりゃ~!」な曲はこれ。

 


Them Changes - Thundercat feat. Jon Batiste & Stay Human

 

 

サンダーキャット 「Them changes」めちゃクールでかっこいい!ちょっと理解に苦しむミュージックビデオが多いけど、そのへんアーティスティックだね。そういうの好きな人はたまらんだろうね。アリアナグランデがカバーしてる動画もあったな。それも良かった。

 

最初、「A Fan's mail」を聴いてオシャレな曲だなー。って聴いていったらホント独自性がすごくてハマりました。

 

こんなに音楽が溢れているのに次々といい音楽が生み出されるんだね。すごい!

 

はい、ということで今夜は「なんじゃこりゃ~!」な世界をお送りしました。

あー、スッキリ!

 

ではでは、また次回

 

See You