私の松田聖子論 各論「Candy」2
4 Candy
② 四月のラブレター
さて2曲目です。「四月のラブレター」この曲は単純なメロディが繰り返されます。それだけにサビの「四月のラブレター 南の島から~」のところが際立ちます。この曲はさらっと流すということで。
③未来の花嫁
さて3曲目に行きましょう。軽快なメロディから始まり、思わずダンスしてしまうようなベースのグルーヴ。さすがです。大村さん。こんなキャッチーなグルーヴを入れてくるとは。「未来の花嫁」っていう題から想像できないもんね。漢字多いしwww見た目「瀬戸の花嫁」に似てるし。
で、バシッ!て音のスネア、透明感のあるコーラスのかかったギター、そこにラーララララーラララーララーってコーラスが入る。いやー、これだけで上質のアレンジです。
空カン ひきずって
あの娘 彼と車にのるの
花びらを散らして
鐘が鳴り響くわ
はい、来ました。物語スタートですよ。映像浮かぶもんね。すごいなあ。結婚式っていうことを違う言葉で表すとこうなのよね。この歌詞を聴いて、聴いた人それぞれが頭に映像を浮かび上がらせるのよ。鐘の音も聞こえるし。幸せそうだし。
あなたはネクタイを
ゆるめながら 退屈な顔
私たちの場合
ゴールは遠そうね
彼と一緒に参加してる。ってことは共通の知り合いの結婚式なのね。職場恋愛?そんなとこかな。ネクタイを緩めている退屈な顔。それを見て、「私たち、ゴールは遠そうね」って彼女は口をへの字に曲げてることでしょう。私たちの場合のとこ、ベースがいったん止まって、また繰り返すとこが心地いいよね。このグルーヴ感がこの曲に魅力です。
プロポーズはまだなの
ねえ その気はあるの
瞳で 私聞いてるのよ
わかる。いるよ、こういう瞳する女の子。なんだっけ?サイコキネシス?テレパシー?頭の中に直接語りかけてくる感じの瞳。こちらは「えーっと。えーっと。何?」みたいになるのよ。しかしこんな歌詞よく書けますなー。松本先生。これはどうなんです?女性はこういうことしますの?やっぱり。
友達から 名前が
変わるニュース聴くと
何故か複雑 微妙なの
そうね、結婚したら名前変わるもんね。それって嬉しいのか悲しいのかどうなの?結婚した!って実感する一番のことだよね。病院行ったら○○さーんって慣れない苗字で呼ばれるし。で、まあ友達からそういうことを聞くと、ふーん。そうなんだあ。おめでとうー。とかいいながら頭の中で「おい、おい、私らはどうすんじゃい!」って思ってるんですな。
あの娘は グループで
一番地味でおくれてたのに
誰よりも最初に
愛を射止めたのよ
なるほど。モテる人は相手を選びすぎるのかも。地味なくらいが意外と早くゴールインするのかもね。しかしこのグルーヴ気持ちいいね。どんな歌詞を乗せてもサクッとハマっちゃう。
答えは決めてある
胸の奥の引き出しの中
はっきりしないのは
あなたの悪い癖
「答えは決めてある 胸の奥の引き出しの中」
女性は結婚を意識するとき答えって決めてるんですか?この前、アッキーナの記事でマサルさんとは歳が離れていて親の介護と一緒に介護することになるから悩んだとありました。そうだよね、そういう現実的なことも考えるよね。勢いだけじゃあかんよね。
そう、そういうことを踏まえ、答えを胸の奥の引き出しにしまっておるのです。女子は。うむっ。
ちょっと飛んで
ねえ 未来の花嫁
隣にいることを
忘れないでね
約束よ
ここで「未来の花嫁」って出てくるんですな。横にいてるんや、と。忘れるなよ、と。言っとるのですな。しかしグルーヴが心地よい作品でおます。序盤はシンセベースかなって感じなんですがサビに入ると太くなってスラップしたりしてますね。こういう細かいアレンジが憎いですね。いや、この「未来の花嫁」って題からは想像できない軽快な曲でありました。あ、聖子さんのヴォーカルは安定の透明感でありました。今回ヴォーカルに触れなかったなあ(^▽^;)
なるほどー。Candy。いいアルバムです。
それではまた
See You
私の松田聖子論 各論「Candy」1ー2
みなさん、お元気ですか。所長のRamoonです。社会は大きな転機を迎えているように思います。コロナもあって。私の周りも変化が大きい。みなさんも身体にはお気をつけいただいて、明るく生きていきましょうね。
さて、今夜もお送りします。
4 Candy
①ー2 星空のドライブ
すいませんね。2回に分けてしまいまして。お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
さて、前回に続いて2番からでしたね。
月を横切って 飛んでいるみたい
負けたわ あなたの鼓動がきこえる
私をさらっていいわ
「月を横切って 飛んでいるみたい」
やっぱりワーゲンが走っているのはハイウェイだよね。月を横切ってるぐらいだから高いとこでしょう。いいなあ。ロマンティックじゃないですか。なんやかんや言うても。
私にはもうやってこない青春の日々(´;ω;`)ウゥゥ
「負けたわ あなたの鼓動がきこえる」
さっき彼に「肩にもたれて」って言ってたから、まあ鼓動がきこえる態勢なんでしょう。しかしオープンの車で激走していてる状況なのに僅かな鼓動が聴こえるってのはちょっと無理があるよね。どんだけ激しい鼓動やねん、と。まあ、鼓動が聴こえそうなほど彼の緊張が伝わって来ている、ということなんでしょうな。心臓バクバクもので。「そんな寒けりゃそばにおいでよ」って言っておきながら、実際ホントにされると「うわ、マジか・・・」ってなってるのよね。ああ、昔の少年ジャンプの世界や。ピュアな少年の反応やがな。
「私をさらっていいわ」
この激走している感じを「さらっている」と表現しているんですね。「もう、好きにしなはれ、ええ感じやし。」と京都弁で言うてるはず。(あ、京都弁ってどんなんやったっけ?)
あと、ここのバックでなっているリズムカッコいいよねー。こういう遊びごごろみたいなアレンジが「粋」ですよね。ストリングスは疾走感あるし。
君の横顔綺麗だねって
ほめてくれれば うれしいけれど
前を向いてよ ほらカーブ
つきあいきれないわ
この曲の一番好きなフレーズ。
さっきまで彼女の気分が高まって「私をさらっていいわ」ってまで盛り上がったのに(サウンド面も含め)なんか急にまた、普通に醒めた感じに戻る。
「君の横顔 きれいだね」って言うのよ。彼が。彼女の横顔に見とれちゃうんだけど、彼女の方は前を向いてて、カーブが近づいてくるのよ。で、「あ、ありがと。い、いや前見て。前!ほら!きゃーっ!」って感じが伝わってくるのよね。「マンガやん!」て、さらば青春の光のネタみたいなことになるのです。でも、ここのシーン好きだなー。彼はホントに彼女のことが好きなんだろうなってのもわかるし、彼の緊張感も感じる。彼女の方はロマンティックな気分に浸りたいのにそれどころじゃないっていう(笑)
最後の「つきあいきれないわ」ってセリフ。完全に白目向いてるもの。両手の手のひらを天に向けてwww
そしてアウトロはメインリフを繰り返しながら、ストリングスが危なっかしい彼の運転を表現します。ホントに見事ですよね。もう、目に浮かぶもん。夜の高速道路を彼女に見とれるあまりふらふら蛇行する青いワーゲン。「いや、前!前!」って涙目で訴える彼女。その騒がしい車が都会の星屑に消えていく。
と、まあさすが1曲目。よくできていますよねー。
夏の傑作が「Pineapple」なら、冬の傑作はこの「Candy」でしょうなあ。「素晴らしい!」王様のレストランの千石さんが言いそうだもん。
しかし、アルバムでこのレベルの曲だもんね。恐ろしいよ。スーパーアイドルたる所以ですよ。TV番組で流行りの売れそうなシングルをなんとか歌ってるアイドルとは異次元なんです。今聴いても最高の楽曲だと思います。
さて、久しぶりに熱く語ってしまったような。おお、私にもまだ情熱はあったのか。
いやー。80年代ってほんとにいいもんですね。
それではまた。
さいなら、さいなら、さいなら。
私の松田聖子論 各論「Candy」1
あー寒い。寒いですよねー。1月。ん?1月?長く更新してなかったではないかー!冬眠してたっけ?私。
って、とぼけても無駄ですよね。すいませーん。
さあ、気を取り直して再出発。人は何度でもやり直せばいいのです。ね?
4 Candy
① 星空のドライブ
さて、Candyの1曲目です。星空のドライブ。この曲を聴いていつも思うのですが、映像が頭の中でパッと浮かび上がり、この世界に引き込まれてしまうんです。それは、歌詞もそうですが、バックの音楽の演出などよくできているからだと思うのです。では、詳しく見ていきましょう。
印象的なリフから入ります。透明感のあるピアノ。そしてそこに迫りくるようなSE風のシンセサイザーの音が。これだけで何かが猛スピードで通り抜けていったのを感じます。そしてそのあとのストリングスがなにか不安定な蛇行運転でもしているかのような旋律を奏でます。どういうストーリーなんだろう?リスナーは耳を傾けます。
青いワーゲン ホロを外して
やけにビュンビュン 飛ばしてるのね
カッコいいのはわかるけど
まだまだ夏じゃない
松本隆さんってすごいなーって思うんです。このワンフレーズで。場面設定やら登場人物の人間関係までわかっちゃう。つかみはOKってとこです。青いワーゲン、色も見える。季節は夏よりもっと前。「まだまだ」と2回繰り返してますからね。寒さを感じるくらいなんですよ。それなのにホロを外して走ってる。ビュンビュンと。カッコいいのはわかるけど(笑)もうね、男がいいとこ見せたいっていう心理がひしひしと伝わって来るじゃないですか。あ、二人はまあ、カップルなんだなってのもわかるし。すごいよなあ。これだけでもうその世界の中に引っ張り込まれちゃうもん。
風邪をひいたら あなたのせいよ
そんな寒けりゃ そばにおいでよ
ハハーン あなたの計算も
意外と単純ね
はい、そしてなになに?「風邪をひいたらあなたのせいよ」そうよね、寒いんだ。あかん、あかん。何をしよるんやこの兄ちゃんは。そうするってーと。「そんな寒けりゃそばにおいでよ」って言うじゃなーい。そーいうことなのね。メモしとこ。私もその手を使ってみるかー。しかし今の時代だと女性から、「寒いから閉めろって!」って首根っこ掴まれそうですね(;^_^A まあしかしここでは お相手の女性の頭の上に、ほわほわーっと考えている内容が飛び出て「ハハーン なるほどねー。そういうことかー」って表示されるんですよ。そして「単純やのー。でも、ま、いっか」みたいな感じになるんでしょうな。ちなみに今のオープンカーは空気の流れとかよく考えられていて、冷たい風が巻き込まれないし、首あたりから温風が出たりするそうで寒くないらしいですね。あと、聖子先生お得意のセリフ風ヴォーカル。「そんな寒けりゃそばにおいでよ」ちょっと男の子っぽいよね。それに対し「ハハーン」ってのも女の子側の表現をしてるじゃないですか。これをいとも容易くこなしているところ。さすが巨匠、聖子さまであります。
星の降る街を 飛んでいるみたい
負けたわあなたの肩へともたれて
ハートはこんなに熱い
「星の降る街を」かー。昔、カラオケで敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」をよく歌ったよなー。オヤジ世代とカラオケするのにちょうどいいのよ。盛り上がるし。って関係ないか(^▽^;)いまさらながら「敏いとう」って「いとう敏」さん?って気になって調べたら伊藤敏さんなのね。スッキリ!
えー、次に行きまーす。m(__)m
星の降る街ねー。これはどう受け止めようか。都会なら星なんて見えないよね、なかなか。街が明るすぎて。少し郊外にいるのか、はたまた星というのはビルや家庭の窓の明かり、つまり夜景のことを言ってるのだろうか。わたしとしては後者を推したい。実際は夜景の光だが、メルヘンの世界とミクスチャーして星の明かりだとしているのだ、と。その中を高速で飛ばしている。おそらくハイウェイでしょうね。夜景を見下ろしながら走っている感じで止まらずに飛ばし続けてるので。
んで、雰囲気もいいし、まあ、こんなに頑張ってくれてんのだから、肩にでももたれたろかいって感じでもたれてくれるのね。ありがたい話やー。「ハートはこんなに熱い」ってんだから彼女も捨てたもんじゃないってところでしょうか。
さて、サウンド面ですが、ドラムがこの当時流行した電子ドラムって感じですよね。シモンズとかありましたよねー。CCBとか使ってたような。TVの「ザ・トップテン」とか見ててもバンドのドラムはみんな電子ドラムでしたよね。ベースやギターがヘッドレスのスタインバーガーでしたし。時代だねー。
おっと、珍しくこんなに書いているじゃないか。ええい、今回はまだまだ行くぜい!
好きと小声でつぶやいたのに
何て言ったの 聞き取れないよ
別になんでもないわって
ニッコリ 謎めいて
いやー。いいなあ。なんてシチュエーションなんだ!
「好き」と小声で言うんでっしゃろ?
たまりませんなあ。んで屋根をオープンにしてるもんやさかいに聞き取れませんのや。
「何?なんか言った?」耳を彼女に近づけます。彼女は目線を斜め上に向け「別になんでもないわよ」ってとぼけるわけです。そして今度は彼を見つめて「ニッコリ」微笑むのです。こりゃ彼は、「え?」意味がわからんわけです。謎めきますなあ、これは。あざとい女子ですか、最近の。これ、男子はたまらんでしょうなあ。「何?何?」ってあとを引きずりますよ。
おー、1番だけでこないにしゃべってしまったー。
さすが、Candy1曲目。次回に持ち越しでござるー。
それではまた。
See You でござるー。
なんちゃって研究所の再開②
みなさんお久しぶりでございます。所長のRamoonです。
先日、流行りのソロキャンプに行ってまいりました。
暗闇の中、揺れる焚火の炎。いやー、良かったー。
ただ・・・荷物の積み下ろし、テント設営などなど。知らない間に普段使わない筋肉を使いまくってたのでしょうね。翌日、ひどい筋肉痛に。こ、こんなところで歳を感じるなんて。む、むなしい・・・。
薔薇は美しく散る
さて、前回の続きでございます。
なかなか曲の解説にいけなかったんですよね・・・てへっ。
えー、ではいきましょう。
この曲はやはり映像とシンクロして聴くべき曲です。TV放映のオープニングがうまく作られているんです。YOUTUBEとかでアップされていますから見てくださいね。
ヴァイオリンの情熱ほとばしる前奏で始まります。薔薇のとげのあるツタに絡まれた女性が映し出されます。これがまた美しい。いや、どういう物語なの?内容を知らなければそうなるでしょう。インパクトのある画です。脳裏に焼き付きます。そして影絵のようになっていきます。またイントロがいい!波乱の人生を表すかのようにたたみかけてくるメロディです。
草むらに 名も知れず
咲いている 花ならば
ただ風を 受けながら
そよいでいれば いいけれど
さて、歌詞です。このベルサイユのばらの主人公オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェなんですが、代々フランス王家の軍隊を統率してきたジャルジェ家に男の子が生まれなかったのね。そのジャルジェ家の六女として生まれたんだけど、父親が「ええーい、もうええわーい!もう男の子ちゅうことでええんちゃうかー!」という途方もないアイデアを思いつくのね。
んで、後継者になるべく男として育てられるのよ。(身長が178センチもあるのね。オレよりも背が高いやないかーい。ルネッサーンス!髭男爵🍷)
ま、そういう運命に生きる女性の話なのよ。時はフランス革命の時代。激動の時代だよね。5人の姉が女性として当たり前のように生きてるのに、自分は男として軍人として生きていかなければいけない苦悩。女性ならよくわかるでしょうね。オシャレなんてできずに「おらーっ!いてまうぞー!」という世界に生きるのですから。
前置きが長くなったのですが、それでこの歌詞となるわけです。
普通に伯爵令嬢として生きていくなら、他の女性たちと同じように振る舞い、ただ生きていればいいだけなのに・・・
というわけです。「ただ風を受けながら」のあたり、ストリングスの裏メロが気持ちいいですねー。
映像の方ですが、ここのフレーズあたりは少女漫画風のお花畑ルンルンの世界感であります。
ところが・・・
キメのフレーズで手のひらの花びらが風に吹き飛ばされてしまいます。
私はバラのさだめに生まれた
華やかに激しく生きろと生まれた
ここですよ。ここの映像。ガラッと変わって眼光鋭い凛々しい女性がスクロールされます。(う、美しい・・・)そして、風に立つライオンのように崖にそびえ立つ姿がクローズアップされていきます。最後の顔のアップ。いや、惚れちゃうよ。美しく気高い。かっけー!
わたしにはそんな、普通の生活は許されない。命を激しく燃やして、閃光のように光を放ち、そして華やかに散っていく人生を生きるのだ!バラのように!
この決意よ。だからあの目つきなのね。
バラはバラは 気高く咲いて
バラはバラは 美しく散る
「気高く咲いて」のあとのストリングスがすごく効いてるよねー。編曲もかっこいいー。
ここの歌詞はそのままだよね。バラのように生きて、そして散っていくのだ、と。気高くという言葉がグサッとくる。今の時代、気高さってある?気位が高いってわけじゃない。もう、尊厳というか、そういうところ。他の人には触れることのできない、魂のコア的なところにあるまぶしい光。
2コーラス目はそのまま意味の歌詞ですので割愛しますっ。
サビを繰り返し、映像はまた、最初の薔薇のツタに絡まっている主人公オスカルが映し出されていきます。この画に秘められている意味。あなたは何を感じますか?物語を見ないとわからないですよね。バラの運命に縛られた女性なのでしょうか。それともそこから脱出しようともがいている女性なのでしょうか。いずれにせよ、それが美しく描かれている。そう思いませんか?
最後のアウトロもヴァイオリンの激しく落ちていくようなメロディの表現で終わります。まるで主人公の最期をほのめかすような・・・。
はい、というわけで今回もながくなりました。最後までお読みいただきありがとうございました。私も初めてこのアニメのストーリーを知りました。素晴らしいアニメですね。
さ、今日はこのへんで。
また、お会いしましょう。
See you
なんちゃって研究所の再開①
みなさま、お久しぶりでございます。所長のRamoonです。
長くお休みしておりました。ごめんなさい。少しづつ再開したいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。えー、今回は聖子さんの曲ではなくこの曲です・・・。
薔薇は美しく散る
「また、えらいとこから曲を選んだなー」という声が聞こえてきそうです(;^_^A
そうですね、自分でもそう思います。
実は流れがございまして・・・。
先日、YOUTUBEを適当に流し見しておりましたら、「UFOロボ グレンダイザー」のオープニング曲を外国のオーケストラが真面目に演奏している動画を目にしました。「え?どういうこと?」と頭が混乱してしまいました。
で、いろいろ調べたところ、日本のアニメってすごく評価が高いんですよね。もちろんフランスなどで人気があるというのはテレビなどで知ってはいたのですが、中東の方で人気があるというのを知ってびっくりしました。他にボルテスV(ファイブ)なども人気があるとか。
私が子供の頃に見たアニメが世界で愛され、そのオープニング曲を口ずさんでいることに驚きました。あ、その流れでね(笑)、この「ベルサイユのばら」の主題歌「薔薇は美しく散る」に行きついたのです。イタリアなどで「LADY OSCAR」という名で親しまれているそうです。
たしか、私が小学生の頃に放映されてた記憶があります。少女漫画でしたので、当時はテレビで見る事はなく、話の内容は全く知りませんでした(;^_^A
ただ、この主題歌はとても好きで、放映されてた時もオープニングだけは欠かさず見ていた記憶があります。曲の始まりに映し出される絵がとても美しいのです(影絵みたいなやつね)。歌とともに流れる映像も含めよくできたオープニングでした。
ルパン三世やコブラなどアニメーション制作をしている東京ムービー新社の創り出す世界は、この時代にしてはすごく斬新だったと思います。子供向けではないんですね。
曲と映像の組み合わせが上質のミュージックビデオのようでした。
フランス革命を題材に、フィクションではありますが、史実に沿って話が進んでいきます。フランス人はこのアニメからフランス革命を学んでいるというぐらいだそうで、原作の池田理代子さんはフランス政府から「レジオン・ドヌール勲章シュバリエ」を受章されているそうです。すごい話ですよね。
さて、前置きが長くなりましたが、曲へ参りましょう。作曲者を見ますと、馬飼野康二さんじゃないか!といまさらながらに驚きました。いや、当時もね、おそらく目にしていたのですが、「そうなんだー。」と、再確認しました。この方です⤵
馬飼野康二さんといえば、真っ先に思い浮かぶのは西城秀樹さんなんですよね。「激しい恋」「傷だらけのローラ」「炎」とかね。で、調べると笑っちゃうほど作曲されてるんですね。本当にすごい人です。他に松崎しげるさんの「愛のメモリー」とか、嵐の「A・RA・SHI」、あ、そうそう近藤真彦さんのアルバム「WINNING」に収録されている「Y・A感覚」とかね(ちょっとマニアックか(笑)個人的に好きな曲なんで(^▽^;))。ほんとに幅広くて、またそれぞれオリジナリティがあって作曲の才能に溢れている方です。
うわーっ、全然、歌詞の考察にいけなーい。これはあれだな、次回に持ち越しだ(笑)
ということで今日はこのへんで
See You
私の松田聖子論 各論「Pineapple」10
こんばんはRamoonです。
最近はデーモン小暮さんの動画をよく見ています。
あの人はホントに器用ですねー。頭の良いのはもちろんなんですが、北野武さんにも似た風格を感じます。
そして様々なことに探求心を持っている。ああいう人がなるべくしてBIGになるんだなーと。笑いのツボも心得ていて気さくだしね。多くのバラエティの芸人なんかより格段上の芸人。ゴジラの声とかウルトラマンの声とか。ゴジラの声のコンテストで東映から賞もらったとか(笑)
歌はうまいよねー。恐ろしいくらい。聞惚れるよね。トークはふざけてるのに歌い出すと本格的って、ほんとズルい。才能。
おっと、前置きが長くなってしまった。ふははははっ!お前も蝋人形に・・・。
もとい。
今夜もスタートっ。
3 Pineapple
⑩SUNSET BEACH
ああ、とうとう最後の曲となりました。なんだか寂しい気持ちです。学生生活も、もう終わりか・・・みたいな。これって、未来に希望を持ってないからなんですかね・・・。根本的に。あ、暗いな。いかんいかん。ポジティブ・シンキーング!
そう、最後の曲は来生たかおさんの作曲なのですね。聖子ちゃんのアルバムってラストの曲は良いバラードが多いような。来生さんて明菜ちゃんのイメージが強くない?。「スローモーション」とか「セカンド・ラブ」とか。でも「P・R・E・S・E・N・T」は来生作品か。(そうだよな、すいません。)
それはともかく(;^_^A 夏の最後にふさわしい楽曲じゃないですかー。ねー。夏の夕暮れ。サンセットビーチ。誰もがセンチメンタルになるシチュエーションじゃないのー。この名盤「Pineapple」の最後を飾るにふさわしい曲です。
曲へまいりましょう。
静かなピアノ。ビーチから少し離れたチェアーに主人公の聖子ちゃんが横たわってるのです。そして閉じていた目をゆっくりと開けてゆきます。ぼやけている焦点が少しづつ合ってきます。そして広がるビーチの景色。そんな演出のイントロです。
黄昏どき斜めの陽を浴びて タオルを手に人が帰る
夕凪ぎ満ち潮 足跡だけ 消し去る波
わあー色がねー。もう黄金色ですよ。きれいな夕焼けが浮かびますなー。女性のグループ、カップル、家族連れ。誰もが荷物もって引き上げていく様子は寂しささえ感じます。でも、同時に静けさもやってくるのです。波の音も聞こえます。足跡だけ消し去る波。そう、もうその音だけになっていくのです。波のSEが臨場感を演出しています。
死のうかってポツリ言うあなたは
冗談さと笑い出した 一瞬答えに困る私
試したのね
そう、そう。この死のうかっていう歌詞がね、当時は意表を突かれたんですよ。「昭和枯れすすき」じゃないんですから。どうしてそんなこというの?って思ったのですよ、当時。でも、まあ、彼氏のちょっとした悪戯みたいなものなんですかね。松本氏の意図は。横を通りかかって、たまたまそのやりとりを聴いたオヤジが「てやんでい!イチャイチャしてんじゃねーよ」ってなる程度の。
しかし「冗談さ」っていう彼の、このさわやかさよ。天を仰いでさわやかに笑い出すんでしょうな?横で主人公の聖子ちゃんが頬を膨らまして「もーっ!プン!」て言ってそうだもんなー。で、冷静に「私、試されたのかしら?」って頭をよぎるのよ。ヨギータ徳井。
ああ、夕陽が海に溶ける
ああ、あなたと生きてみたい気がする
渚の果て
ここのサウンドはちょっとアンデス地方に飛んでいきそうな感じです。あれ、ここオシャレな渚じゃないの?って。しかし、この曲はまだ日本の浜辺で親近感あるのですが、だんだんマイアミやら、セイシェルやら、ブルージュやらの物語が増えていくじゃないですか。じっかーん!じっかーん!よ。実感がわかないのよ。そうなると、私ら庶民は。もう空想の世界になっていくのね。
で、この曲の砂浜はまだ私の住む世界にあるのねん。ありがたやー。え?すでにペルーあたりの砂浜だったりして。いや、日本の海にしておいてー!頼むー!
さて、間奏。これハーモニカ?このアコースティック感がいいよね。余計なソースはいらん。塩とこしょうだけでええのや!っていう味付け。彼が横で吹いてるのかな?そんな演出ですね。横で沈みゆく夕陽を頭をかしげつつ眺めながら、うっとりと聴いてる聖子ちゃんが目に浮かびます。
この曲は二番の歌詞がありません。サビだけです。この割り切り方。いいですねー。マツダロードスターは余分なものをすべて削ぎ落し、軽量化することにより芸術的なドライブフィールを生み出しているのです。そう!曲によっては固定概念など振り払い、作者の感性の赴くままに世に出せばよいのです。
なんかよくわからない考察となってまいりました(;^_^A
えー、とにかく、最後はサビを繰り返してフェードアウトしていきます。ストリングスの印象的なリフとシンプルなギターのメロで華やかに気持ちが高ぶった感じで終わりに向かっていきます。
それで終わりと思いきや、最初のイントロが再び現れてきます。そして静かに息を引きとるー って、違う、違う!でもそれくらいの静けさを最後に与えます。さあ、これは何を意味してるんでしょうかねー。わたしなら、彼に寄り添いながら渚を後にする二人の後ろ姿からだんだんと焦点がさっき座ってたチェアーに合ってゆき、そこにさっきの「死のうか」って冗談の返答が何かの紙に書かれてあるのではないかと推測いたします。恋つづの見すぎかな?
おおーっと今回は長く書いたなあ。
めずらしい。
淋しいもんなあ。「Pineapple」最後の考察だもん。
あーあ、書き終えちゃった。
えー、次はどうしよう。
それはまた次回の講釈で・・・(西遊記かっ!)
それではまた!See You!
私の松田聖子論 各論「Pineapple」9
こんばんはRamoonです。
寒くなってきましたね。やっと、というか・・・。
そして、夏のアルバムの考察してる自分は世界とずれてるような・・・。
ま、いいか。
今夜もお届けしますよん。
では、どうぞ。
3 Pineapple
⑨水色の朝
さあ、9曲目「水色の朝」。アルバムが発売された当時の私にはそんなに印象に残る曲ではなかったんです。それが、15年ほど前に聴いたときやっとこの曲の良さがわかりまして・・・。いやー、良さがわかるのには時間がかかるものですよ(いいわけですな(;^_^A )
では、最初から聴いてみようー
そう、美しいアカペラから始まるのですよ。これ、”水色の朝”でしょ。もう、これでそんな感じしますもんね。そして、ガットギターがバックで鳴ってるし、ベースは気持ちよく動いてる(ロードスターのマニュアルシフトノブをコキン、コキンと入れるように気持ちいい!乗ったことないけど(笑))。
そして聖子ちゃんのやさしい歌い方よ!じゃあ、歌詞を見てみよう。
水色の朝に包まれ 目覚めれば鳥の声
あなたに逢いたい 夢の続きで
なるほど、何気ない日常の朝。目が覚めると鳥が鳴いとるのね。チュンチュン、と。夢で好きな彼の夢を見てたんですな。そう、「なんで目が覚めるのよー。えーい、もっかい目をつむったら寝れるんちゃうかー。」いうてね。
カトレアの花のつぼみが ほころんでゆくように
私の心も色づいてゆく
しかし、聖子ちゃんの歌詞を考察すると花がよく出てくるわー。勉強なるわーん。カトレア?知らんがなー。なになに?おっ、めちゃかわいい花やん。ラン科なのね。紫のカトレアの花言葉は「優美な女性」だと。なるほど、女性は好きな人ができると美しくなるっていうじゃない?カトレアのつぼみがほころんでゆくみたいに私も変わっていくわ、ってところでしょうか。
Love for your love 誰よりも今綺麗になりたい
Love for your love やさしさを あなただけに贈りたい
あなたに愛に対しての愛?わからん?あなたの愛へのための愛?
ま、とにかくだ。好きですってことだろ?
夢の中にまで出てくるほど恋しちゃったのよ。私の心を受け取って!ことでしょう。
そして!この間奏のガットギター!実はわたくし、先ほど15年ほど前にこの曲の良さがわかったと申しましたが、その際にこの曲弾きたい!って思いまして、ドラムマシンにドラムを打ち込んで、絶対音感のある友人を呼んできてシンセやらコーラスやらの音をとってもらったりして曲を録音しました。あの、コーラスも自分で歌って重ねたりしてね(笑)。
で、この間奏。当時ガットギターを持ってなくて。アコースティックやセミアコは持ってたんですけどね。どうしても他のギターじゃこの温かみのある音が出せないんですよ。そこでこの曲を録音するためだけにガットギターを買いに行きましてね(笑)
俗にいうエレガット。予算もそんなになくて、楽器屋で働いていた親戚に相談しました(;^_^A 「安いけど、これなかなかいい音するよ」と教えてもらったエレガットを購入。この曲の間奏をそのエレガットで弾いた時はうれしかったなあ。だから、この曲に思い入れがすごくあるんですよ。
Love for your love 新しい一頁が始まる
Love for your love やさしさを あなただけに贈りたい
「一頁が始まる」の「る」の発音。これが聖子節ですよ。え?節って言わない?まあ、まあ、聖子の聖子たる歌い方ですよ。ここの辺りの歌い方はほんとに聖子ちゃんが確立してきた「ザ・聖子」の歌い方なんだよね。
愛くるしくて、華やかで、甘えたところもあって。声の表情がコロコロ変わる。男ってこういうのに弱いんじゃないかな。振り回されるのよ。わかっちゃいるけどやめられない!ってね。
もう誰も止められないわ 走り出す風の中
私は私よ あなたのものよ
私は私よ あなたのものよ
「私は私よ あなたのものよ」 うーん、これまたなぞなぞですかい?「私は私よ」って、わかっとるわーい!って髭男爵のノリで叫びそうになる(笑)。私はあなたのために存在しているわ。ってことなんでしょうね。非常に内省的な歌詞です。
こういう落ち着いたオシャレな曲、好きなんですよね。しかし大村さんの編曲いいなー。凄いわ。聖子ちゃんも天才ですが、もう一人の天才、大村雅朗さん!なんて(てへぺろ)
今日はこのへんで
ではまた
See You