なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 総論1

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引用:集英社「明星11月号(1982)」付録YOUNG SONGより


1 信念

 

「信念」-国民的スーパーアイドルとして人気絶頂だった1982年当時、彼女はこの言葉が大好きな言葉だと語っています。「自分の信念を貫き通すのは難しいことだけども、信念を持って頑張ることで自分の中に活力が湧いてくると思う。だから自分が決めたことは、一生懸命頑張っていきたいと思っています。」※1と。

 

18歳でデビューし、瞬く間にスターの階段を駆け上がった彼女ですが、いろいろ苦労もあったに違いありません。おそらく彼女はそのさまざまな苦悩の中で確固たる信念を持つに至ったと思うのです。

「仕事面では怒りっていうのを抑えて、ニコニコしなきゃいけないのですけれど、やっぱり私も生身の人間だから、どうしても納得いかないことってあるんです。」※2

 

嫌な出来事もすぐに切り替えてTVに出演しなければいけないーストレスも相当なものだったろうと思います。不機嫌そうな彼女をTVで見た方もいるかもしれません。彼女は「たまたま、テレビでそういうことになったので。恥ずかしいことですが。でも、逆に仕事面でも、ある程度、自分の感情が出せたほうが人間らしくていいんじゃないかと思います。」※3と話しています。

 

アイドルとして歌番組、バラエティ番組、ラジオ、映画、CMなど、目まぐるしいくらい多忙の毎日の中で、彼女をしっかりと支えていたものーそれがこの「信念」という言葉だったのです。

 

 

2 まぶしい光

 

彼女のデビューが1980年なので今年で39年目。正直なところ私の中での彼女の存在はかなり薄まっていました。では、なぜこのような文章を書くに至ったかといいますと・・・。

 

ある日、インターネット上で「チェリーブロッサム」を歌っている当時の彼女の動画を目にしました。衝撃的でした。むちゃくちゃかわいい!(すいません、こんな表現で。)それが第一印象。おそらく、今の時代の美的感覚からいうとまた違うのでしょうが、そんなことは置いといて、人を惹きつける何かを確かに感じるのです。

 

18歳、19歳という年齢の若く美しい容姿、単純に歌うということへの歓喜、人気がうなぎのぼりの真っ只中という進行形の達成感、これから先にまだまだ何が待っているのかというワクワク感を彼女からまぶしいくらいの光線として浴びたのです。

 

これは一体なんだろう?いや、すごい。実にすごい。彼女はやはりすごい!と感じました。何がすごいのかということを私なりに少しをまとめて文章にしたいと思ったからなのです。

 

 

3 夢で逢えたら

 

そこで、昔よく聴いていた彼女のラジオ番組「夢で逢えたら」を録音したカセットテープが聴きたくなって探すことにしました。もともと数本しかなかったのですが、なんとか3本ほど捨てずに保管していました。再生すると・・・懐かしいテーマ曲が流れ、「ソニーナイトスクエア~」と始まりました。懐かしい彼女の声を聴いていると当時に帰ったような気がして、心が安らいでいくように感じました。 

 

そしてまた、あれから39年という月日が流れてしまった時間をひしひしと感じました。で、私のことはともかく、この番組を聴き直して彼女の人柄に感心したのです。リスナーから来るはがきに誠実に答え、また言葉遣いも丁寧なんですね。言葉って日頃から思っていることが出ますし、普段からしっかりと物事を考えているんだなーと感心したのです。(もちろん当時の若い聖子さんにですよ。(;'∀'))

 

その一方でこの番組に出てくるロボスケ(ちょっとエッチな質問をするロボットね)と小学生みたいなエッチ話を展開するのですが、それがまた彼女を身近に感じ、熱烈なファンを生んだようです。

 

この番組のコーナーで「ショートショートカプセル」というのがありまして、これはどんなものかといいますと、短い物語の中で何人もの役柄を彼女が一人で演じるというものです。この物語がよくできていまして、当時流行っていた星新一さんのショートショートの小説みたいにほんの数分でみごとに完結するストーリーなんです。ここでも見事にリスナーを楽しませてくれてました。ほんとに幅広い才能を持った人ですね。

 

そして最後に流れるエンディングテーマ「潮騒」。この曲が大好きなんです。エンディングテーマにふさわしい曲です。ああ、明日は学校だ。早く寝なきゃーと思ったものです。

 

ここまで、彼女の音楽にはあまり触れてきませんでした。もちろん彼女の音楽に関しても考察していきます。それは次回ということで・・・。

 

 

See you

 

 

(注釈)

※1、※2、※3「夢で逢えたら」(株式会社ワニブックス)より引用