なんちゃって音楽研究所

80年代音楽を中心になんちゃって考察をするブログ

私の松田聖子論 各論「SQUALL」2

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みなさまお元気ですか 所長のRamoonです。

 

実はこの「私の松田聖子論」の総論を書いたのは10年ほど前なのです。

なので経過年数を少し修正したりしてアップしています。

いつか、誰かに読んでいただける日もあろうかと温めておりました。

最近はこの各論を書くのにバタバタな毎日です。 

ですが、このように日の目を見ることができ幸せです。

 

さて、前回に引き続きアルバム「スコール」の考察です。

 

 

1  SQUALL

 

(2)ブルーエンジェル

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

 

50、60年代に流行したドゥワップ調の曲です。シャネルズとかチェッカーズの曲でよく耳にしましたね。ここにこの曲を放り込んできた意図はなんだったんでしょうか。聖子はアイドルですよ、という意思表示のように思うのは私だけでしょうか。確かにあの時代はまだアイドルにかっこいい音楽性を求めていなかったですよね。まずは、彼女をアイドルとして世間にどうアピールしていくか。そんな葛藤が見てとれます。

 

聖子さんはビジュアルもアイドルとして抜群でしたから、無理に高い音楽性を前に出すのではなくこういったそれまであった親しみやすい曲にアプローチしたのでしょう。

 

この曲は、1曲目の南太平洋~サンバの香りとは逆転していて、聖子さんのボーカルが曲を持て余しているかのようです。作品の出来をボーカルが上回っています。そうですね、バックの演奏もテクニカルなこともないですし、少し退屈なくらいです。さらっと演奏してます。その分、ボーカルに耳がいきます。聖子さんもメロディ的にも歌いやすそうで、余裕すら感じます。

 

しかし、この1stアルバムでこれだけ堂々とカラーを出してくる聖子さんはすごい。「little blue  little blue ゆうじょ~う」としっかりと伸ばしたあとのビブラートなど安心して聴けます。「ほんとそうね真夏なのに ふるえているわ WATASHI」の、「わたし~」の締め方も小憎らしいくらいです。

 

反面、歌詞はあまり頭に入ってこないですね。リアリティがないのかな。三角関係の歌みたいですけどこんなに明るく歌えないよね。ほんとは(笑)。曲も明るいし。そのへんはもちろん承知の上で作品にしているのでしょう。ドロドロした人間模様なんて必要ないですからね。あくまで三角関係という一つのテーマ程度なんでしょう。この歌詞でツイスト踊ってたら変ですよね(笑)。ただ・・・この歌詞の相手になれるのなら立候補いたします!

 

この曲のポジションはメインディッシュの付け合わせ、という位置づけでしょうか。強い味付けはありませんし、サラッと流してしまいそうです。しかしながら、こういう曲があるからこそ味付けの濃い曲がさらに生きてくるのです。そのあたりも考えて消化のよい曲が2番手に入っています。この曲もそうですが、アルバムを通してシーサイドでトロピカルですね。

 

ツイストを踊り最後はポーズで決める感じで曲は終了。レッツゴーヤングでばっちりハマりそうなエンディングです。

 

はい、今回の各論「SQUALL」2いかがでしたか?

 

各論に入り読みごたえがなくなった?

そうでしょうとも。私の力不足でございます。

 

ですが、また、立ち寄ってください。お待ちしていますよ。

 

それでは、また。

 

 

See you